ドル円、狭いレンジ内で膠着。強弱まちまちの材料に身動き取れず(12/18朝)

17日(火)の外国為替市場でドル円は狭いレンジ内で膠着。

ドル円、狭いレンジ内で膠着。強弱まちまちの材料に身動き取れず(12/18朝)

ドル円、狭いレンジ内で膠着。強弱まちまちの材料に身動き取れず

海外時間の為替概況

17日(火)の外国為替市場でドル円は狭いレンジ内で膠着。海外時間に発表された、@米・11月住宅着工件数(結果136.5万件、予想134.5万件)や、A米・11月建設許可件数(結果148.2万件、予想141.8万件)、B米・11月鉱工業生産指数(結果1.1%、予想0.8%)は全て市場予想を上回る好結果(ドル買い・円売り材料)となりましたが、Cトランプ米大統領による「FRBが追加利下げや量的緩和を実施すれば非常に素晴らしい」とのドル高牽制ツイートや、D英ポンド円の下落、E格付け会社フィッチによる「第1段階合意が米中貿易摩擦を緩和させつつも、解消されたわけではなく、再燃リスクは残っている」との指摘が重石となりました(ドル売り・円買い材料)。強弱まちまちの材料に方向感見出しづらく、1日の値幅が僅か20銭に留まるなど、狭いレンジ内での膠着相場が継続しました(高値109.64、安値109.44)。本稿執筆時点(日本時間5時00分現在)では109.53近辺で推移しております。

ユーロドル相場は一進一退。英ポンドの下落に連れる形で欧州勢参入後に一時1.1129まで下げ幅を広げるも、米10年債利回りの低下(1.894%→1.854%)を背景に対主要通貨でドル売りが広がると、米国時間にかけて1.1174まで上昇しました。但し、ユーロそのものに主体性は見られず、方向感を見出すには至りませんでした。本稿執筆時点(日本時間5時00分現在)では1.1150近辺で推移しております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は上下共方向感を見出しづらい時間帯がつづいております。上方向は、12/13高値109.71や、12/2高値109.73、5/30高値109.94、心理的節目110.00が強力なレジスタンスとして続伸を阻み、下方向は、一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドが全て密集する109円前後がサポートとして機能しそうです。余程強いドル買い及びドル売り材料が出てこない限り、同水準の上抜け、下抜けは難しいと判断できます。

ファンダメンタルズ的に見ると、@日米金融政策の方向性の違いや、Aトランプ米大統領の弾劾リスク、Bトランプ米大統領による利下げ圧力、C世界的な貿易戦争波及リスク(含む米中貿易摩擦の再燃リスク)など、ドル売り・円買いを想起させる潜在的な悪材料は燻るものの、D米中対立激化と、E英合意なき離脱といった今年の2大リスク要因が揃って後退したことで、少なくとも年内はリスク選好ムードが続くと考えらえます。

以上の通り、ドル円は、テクニカル的に横ばい推移が見込まれるものの、ファンダメンタルズ的に見れば「更なる上昇」が期待されます。米経済指標や、米当局者発言(ブレイナードFRB理事講演やシカゴ連銀エバンス総裁講演など)、トランプ米大統領弾劾を巡るヘッドラインや、米中及び英国を巡る続報を睨みながらも、ドル円は上値余地を探る展開(押し目を作りながらも緩やかな短期上昇トレンドが継続)となりそうです。

本日の予想レンジ:109.20ー109.80

ドル円、狭いレンジ内で膠着。強弱まちまちの材料に身動き取れず

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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