ドル円、狭いレンジ内で膠着。強弱まちまちの材料に身動き取れず
海外時間の為替概況
17日(火)の外国為替市場でドル円は狭いレンジ内で膠着。海外時間に発表された、@米・11月住宅着工件数(結果136.5万件、予想134.5万件)や、A米・11月建設許可件数(結果148.2万件、予想141.8万件)、B米・11月鉱工業生産指数(結果1.1%、予想0.8%)は全て市場予想を上回る好結果(ドル買い・円売り材料)となりましたが、Cトランプ米大統領による「FRBが追加利下げや量的緩和を実施すれば非常に素晴らしい」とのドル高牽制ツイートや、D英ポンド円の下落、E格付け会社フィッチによる「第1段階合意が米中貿易摩擦を緩和させつつも、解消されたわけではなく、再燃リスクは残っている」との指摘が重石となりました(ドル売り・円買い材料)。強弱まちまちの材料に方向感見出しづらく、1日の値幅が僅か20銭に留まるなど、狭いレンジ内での膠着相場が継続しました(高値109.64、安値109.44)。本稿執筆時点(日本時間5時00分現在)では109.53近辺で推移しております。
ユーロドル相場は一進一退。英ポンドの下落に連れる形で欧州勢参入後に一時1.1129まで下げ幅を広げるも、米10年債利回りの低下(1.894%→1.854%)を背景に対主要通貨でドル売りが広がると、米国時間にかけて1.1174まで上昇しました。但し、ユーロそのものに主体性は見られず、方向感を見出すには至りませんでした。本稿執筆時点(日本時間5時00分現在)では1.1150近辺で推移しております。
ドル円のテクニカル分析
ドル円は上下共方向感を見出しづらい時間帯がつづいております。上方向は、12/13高値109.71や、12/2高値109.73、5/30高値109.94、心理的節目110.00が強力なレジスタンスとして続伸を阻み、下方向は、一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドが全て密集する109円前後がサポートとして機能しそうです。余程強いドル買い及びドル売り材料が出てこない限り、同水準の上抜け、下抜けは難しいと判断できます。
ファンダメンタルズ的に見ると、@日米金融政策の方向性の違いや、Aトランプ米大統領の弾劾リスク、Bトランプ米大統領による利下げ圧力、C世界的な貿易戦争波及リスク(含む米中貿易摩擦の再燃リスク)など、ドル売り・円買いを想起させる潜在的な悪材料は燻るものの、D米中対立激化と、E英合意なき離脱といった今年の2大リスク要因が揃って後退したことで、少なくとも年内はリスク選好ムードが続くと考えらえます。
以上の通り、ドル円は、テクニカル的に横ばい推移が見込まれるものの、ファンダメンタルズ的に見れば「更なる上昇」が期待されます。米経済指標や、米当局者発言(ブレイナードFRB理事講演やシカゴ連銀エバンス総裁講演など)、トランプ米大統領弾劾を巡るヘッドラインや、米中及び英国を巡る続報を睨みながらも、ドル円は上値余地を探る展開(押し目を作りながらも緩やかな短期上昇トレンドが継続)となりそうです。
本日の予想レンジ:109.20ー109.80
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.11.22
ドル円見通し 21日夜からの反落で一時154円割る、日銀総裁は12月利上げの可能性排除せず(24/11/22)
ドル円は21日深夜には153.90円まで安値を切り下げた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2019.12.18
ドル円見通し 110円手前で上値重く持ち合い(19/12/18)
17日は終日109.60円を挟んだ揉み合いに終始したが、18日未明にかけては109.50円以下での推移が続き始めている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2019.12.17
ドル円 堅調な米株の動きに注意、ドル高進展も!?(12/17夕)
17日の東京市場は、横這い推移。終日を通して20ポイント以下のレンジ取引で、動意らしい動意はうかがえなかった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。