ドル円、良好な米ISM非製造業景況指数を受けて続伸
海外時間の為替概況
5日(火)の外国為替市場でドル円は続伸。@米中協議の進展期待を背景にグローバルにリスク選好の動きが広がったことや、A米・9月貿易収支(結果▲525億ドル、前回▲550億ドル)が今年4月以来の水準まで縮小したこと、B米・10月ISM非製造業景況指数(結果54.7、予想53.5)が市場予想を上回ったこと、C上記@ABを受けて、米主要株価指数が史上最高値を連日で更新し、米10年債利回りも9/16以来の高水準(1.869%)まで上昇したこと等が支援材料となり、ドル円は、米国時間にかけて109.24まで上値を伸ばしました。本稿執筆時点(日本時間4時40分現在)も高値圏で推移するなど、FOMC(米連邦公開市場委員会)直後に記録した高値109.30を試す動きが続いております。
一方、ユーロドル相場は続落。@米中協議の進展期待や、A良好な米経済指標を受けて、B米長期金利の上昇→ドル高の流れが強まったことが背景です。米国時間引けにかけては一時1.1063まで下げ幅を広げるなど、日足のダブルトップのネックライン1.1073(10/25安値)を割り込む展開となりました。
ドル円のテクニカル分析
ドル円は心理的節目109円丁度をあっさり回復すると、FOMC後に記録した高値109.30(約3ヶ月ぶり高値)を試す動きとなりました。この間、チャートポイントとして見られていたボリンジャーミッドバンド(108.54)や、一目均衡表転換線(108.59)、200日移動平均線(109.04)を突破するなど、テクニカル的に見て、モメンタムの強さが確認されます。
ファンダメンタルズ的に見ると、@日米金融政策格差(利下げに踏み切ったFOMCと、追加緩和の見送りを決めた日銀)や、A米中を巡る先行き不透明感、Bトランプ米大統領・弾劾リスクなど、不安材料は燻るものの、C先週の米雇用統計に続いて、米ISM非製造業景況指数が強かったことで、米国ファンダメンタルズを巡る悲観的な見方が幾分後退しつつある状況です。
以上の通り、ドル円は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、上昇モメンタムが強まりつつあります。目先はFOMC後に記録した高値109.30を試す動きが想定されます。同水準を突破できれば、8/1高値109.33や、5/30高値109.94も視野に入るでしょう。本日は直近高値109.30を巡る攻防に注目が集まります。(本日の予想レンジ:108.80ー109.60)
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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