米10月雇用統計関連指標の予想(19/11/1)

日本時間2019年11月1日21時30分に発表を予定しています。

米10月雇用統計関連指標の予想(19/11/1)

米10月雇用統計関連指標の予想

本日米失業率関連の指標が発表されます。今回の予想値は下記になっています。
尚、米国は11月3日から標準時間に戻りますので、来月以降の指標は1時間遅くになります。

米10月雇用統計関連指標の予想

(今回発表予想)11月1日9時現在


失業率…
9月の失業率は予想より大幅に改善しました。10月は少し悪化して3.6%予想ですが3.9%以上に振れない限りは材料視されないと思われます。目先はドルの地合いが弱いので、予想レンジを逸脱するような数値になるとドルには影響を与えそうです。
下のチャートを見てもオレンジの米国は2月以降3.6〜3.8%レンジで横這いになっています。
欧州(青)は横這い傾向、日本(灰色)は横這いから9月は悪化しました。

米10月雇用統計関連指標の予想 2枚目の画像

(黒線の右側は今回の米国失業率予想を加味しています)


非農業部門雇用者数(NFP)…
9月のNFPは予想を若干下回る13.6万人(予想14.5万人)となりました。ここ4ヶ月は平均16.2万人で、雇用はFRBが分析している様に堅調推移を辿っています。今回10月予想は8.5万人とかなり悪いですが、これはGMのストライキの影響と言われています。予想レンジも2.5万人〜14.0万人まで広くなっているので、この特殊要因から実際の数値は上下に振れる可能性あります。
水曜日に発表されたADP社民間雇用者数は予想12万人に対して結果が12.5万人でしたが、9月は当初の13.5万人から9.3万人と大きく下方修正したことから、10月は実質8.3万人増で、今回のNFP予想とかなり符号しています。下記チャートを見ると1年間の総計では、NFPとADP共に、相関性を保ちながら右肩下がりを辿っています。(青の矢印)

米10月雇用統計関連指標の予想 3枚目の画像

青:NFP、オレンジ:ADP社
今回もADPとNFPの比較をしてみます。
ここ1年間を見るとNFPとADPが同じ程度の伸びを辿っています。
(本来は公務員も含むNFP>ADPが基本です。ここ最近は約1〜3万人程度が公務員増となっています。)

ADP社は2018年11月〜2019年10月までで200.9万人、NFPの2018年11月〜9月が187.0万人で、単純比較ではこの誤差13.9万人が予想されます。また11ヶ月間の両者の平均誤差が4.5万人(NFP>ADP)ですので、ADP社にこの人数を加えると205.4万人となり、NFPの11ヶ月分が187.0万人ですから10月は18.4万人が推計されます。またここ6ヶ月の誤差は平均▼5.0万人(ADP>NFP)で、ここから勘案するとNFPの10月分は8.9万人になります。予想レンジとしては8.9万人〜18.4万人が推計されます。
今回はADP社の10月発表値と同様に、NFPの9月の大幅下方修正の可能性もあります。GMストライキという突発材料なので、市場はこの分をどの様に勘案するのか注目されます。

平均時給…
9月平均時給は予想を下回る+0.0%で伸び率ゼロになりました。市場はこの数値自体を嫌気した形になりました。今回は前月の反動も含めて+0.3%予想となっています。年率ベースでは9月+2.9%で、10月は3.1%ですので、このままであれば米国消費は堅調推移を辿っています。
予想レンジ下限の0.0%だけ注意します。

昨日のドル円相場は107円80銭〜109円35銭のアセンディングトライアングルの下限近くまでトライしました。まだこのトライアングルは維持しているので、このまま
収斂続けるのか(サポートからの反発)、あるいは下限切れになるのか今日の経済指標次第になりそうです。予想レンジから大きく振れなければ、来週以降もこのまま収斂
する可能性があります。
もしレンジ下限を切れた場合は短期のドル上げは終了し、107円50銭、107円10銭方向を狙える流れとなりそうです。サポートを維持できれば、再度108円40銭〜50
銭、108円80銭〜90銭が抵抗線になります。失業率の後にも10月ISM製造業景況指数(東京時間23時発表予定)の重要指標がありますので、この2指標次第になりそうです。
(2019年11月1日11:15、1ドル=108円03銭、1ユーロ=1.1162ドル)

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