ドル円、米中協議の進展期待とトランプ氏を巡る弾劾リスク後退で上昇
海外時間の為替概況
25日(水)の外国為替市場でドル円は上昇。@米・8月新築住宅販売件数(結果71.3万件、予想66.0万件)が市場予想を上回った事をきっかけに107.50のレジスタンスをクリアに上抜けると、Aトランプ米大統領による「中国との通商合意は予想より早くなるかもしれない」との発言(=米中協議の進展期待)や、Bウクライナのゼレンスキー大統領による「トランプ米大統領からの圧力は無かった」との発言(=トランプ米大統領弾劾リスクの後退)、C冴えない米5年債入札を受けて米長期金利が上昇したこと等も支援材料となり、ドル円は米国時間午後にかけて、先週末金曜日以来となる107.88まで上昇しました。もっとも、同水準では戻り売り意欲も根強く、伸び悩むと引けにかけて小反落。結局、107.75近辺でのクローズとなっております。
一方、ユーロドルは大きく下落。良好な米経済指標や、米中協議の進展期待、トランプ米大統領を巡る弾劾リスクの後退、米長期金利の上昇を背景に、対主要通貨でドル高が進行する中、ユーロドルは終始軟調な動きが継続しました。タカ派のラウテンシュレーガーECB専務理事が辞任を表明したこと(=タカ派勢力の減少)や、WTO(世界貿易機関)が米国のEU製品80億ドル相当への関税賦課を認めたこと等も重石となり、引けにかけては、9/12以来、約2週間ぶり安値となる1.0938まで下げ幅を広げております。
ドル円のテクニカル分析
ドル円は、FOMC直後(9/19)に記録した108.48をトップに「反落」に転じ、9/24には一時106.97まで下げ幅を広げました。しかし、昨日(9/25)はファンダメンタルズ主導で買い戻しが進み、107.88まで反発する展開となりました。一目均衡表「雲下限」割れが阻まれたことで、テクニカル的にはFOMC後の調整売りが一巡したと整理できます。
但し、ファンダメンタルズ的に見れば、米中を巡る先行き不透明感や、世界的な景気減速懸念など、不安材料は山積みです。108円台を回復してどんどん上値を追っていく可能性は乏しいと考えられます。本日も米経済指標や、トランプ米大統領弾劾を巡るヘッドライン、米中協議に絡む続報を睨みながらの神経質な展開が続きそうです。当方は引き続き、「ドル円相場の下落」をメインシナリオとして維持。107円台後半は戻り売りが強まると予想しております。(本日の予想レンジ:107.00ー108.00)
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2019.09.26
ドル円見通し 日足は4日連続陰線から反発の陽線、下げ一服どまりか(9/26)
25日の為替市場ではドルがほぼ全面高となったことからドル円も反騰して5日ぶりに日足は陽線引けした。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2019.09.25
ドル円 一時107円割れ、レンジ下回るも底堅い(19/9/25夕)
25日の東京市場は、ドルが小じっかり。一時107円を下回る局面も観測されたが滞空時間は短く、むしろドルの底堅さが目に付いた。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。