シカゴポジション(CME)195
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年9月3日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションはネットショート4,600枚増で、遂に3万枚強まで一気に積み増しています。内訳はロング微減(69枚減)、ショート4,600枚増となっており、5週連続でポジション残高を膨らませています。チャートを見ると、丁度赤いトレンドラインの下限で止まりました。先週締日の終値が0.6335米ドル付近ですので、0.6330〜40米ドルが当面の底値になります。また、ポジション残高を示す青の棒グラフは2018年10月の3万5000枚に近付く動きになっています。
実際のNZドル米ドル相場は、先週コメントの中で0.6280〜0.6360米ドルのNZドル安トレンドライン内で推移しているとしましたが、レンジ上限を越えて終わっています。上抜けた場合はこのトレンドライン開始時点(8月上旬0.6500米ドル)までの戻り高が期待できますが、ここまでの高値は0.6450米ドル付近までありましたので、残り50ピップス程度になります。従い当面は0.65米ドルの抵抗線狙いになりますが、もしこの抵抗線を抜けると0.6550〜60、0.6590米ドルが次の上値余地になります。因みにチャートの黒の横ラインは0.6470米ドルにあります。
一方、下値は0.6390〜0.64米ドルに軽いサポートあり、切れば0.6350〜60米ドルを試す流れになります。ここを維持している限りはNZドル安下で戻り高値の確認相場になります。シカゴポジションがほぼ過去最大枚数に近いショートになっている(既に先週手仕舞いを開始しているとは思いますが)ので、上値リスクの方が高いと思われます。
(1NZドル=0.6426米ドル、9月9日14:00)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:川合 美智子
2019.09.12
ニュージーランドドル週報(2019年9月第2週)
NZ/円、上値余地を探る動きが継続中。中期はNZ弱気変わらず。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。