ドル円、米中協議の進展期待で続伸、ユーロドルは根強い追加緩和観測で急落
海外時間の為替概況
23日の海外市場でドル円は上昇。NY時間に発表された米7月リッチモンド連銀製造業指数(結果▲12、予想5)や、米6月中古住宅販売件数(結果527万件、予想532万件)はともに市場予想を下回る冴えない結果となりましたが、@対ユーロでのドル高圧力がドル円の上昇に繋がったことや、Aライトハイザー米通商代表部(USTR)代表など米政府高官が7/29に北京を訪問し、中国側と対面で通商協議を行うと報じられたこと等が支援材料となると、NY時間午後にかけて、高値となる108.29まで上値を伸ばしました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、結局108.22付近でのクローズとなっております。
一方、ユーロドルは急落。@ユーロ圏7月消費者信頼感指数(結果▲6.6、予想▲7.2)の冴えない結果や、Aボリス・ジョンソン氏の次期英首相選出で合意なき離脱リスクが高まったこと、B7/25のECB理事会での根強い追加緩和観測が重石となると、心理的節目1.12を下抜け、5/31以来、約2ヶ月ぶり安値となる1.1145まで下げ幅を広げました。引けにかけて小反発するも上値は重く、結局1.1151でのクローズとなっております。
ドル円のテクニカル分析
ドル円は、一目均衡表基準線(107.88)、一目均衡表転換線(107.90)に下支えされる形で反発し、昨日は、ボリンジャー・ミッドバンド(108.08)の突破にも成功しました。3営業日連続でレジスタンスとなっていた同ラインを上抜けたことで、短期的にみて上昇リスクが警戒されます。もっとも、月末・FOMCを前に様子見ムードも根強く、ここからどんどん上値を追っていく動きにはなり辛いと考えられます。108円台後半には分厚い一目均衡表「雲」も控えており、底堅く推移しつつも上値余地も限られそうです。ブラックアウト期間で米当局者による発言が自粛となる中、本日もトランプ米大統領の発言(含むツイート)や、イランを巡るヘッドライン、米中交渉に関連した各種報道、米住宅関連指標の結果を睨みながらの神経質な値動きを予想いたします。(予想レンジ:107.80ー108.50)
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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