米6月ISM製造業景況指数の予想
(今回発表予想)2019年7月1日12時現在予想
本日、米国6月ISM製造業景況指数が発表されます。
前回は予想を下回りました。今回の予想も一段と下がり、景気の好悪判断基準の50に近付く流れが続いています。また、前回5月の予想時点ではISM製造業景況指数(以下:ISM)が上向きになっていましたが、結果は4月数値をも下回り、2018年8月をピークにした下降トレンドは変わっていません。
既に発表されている6月PMI製造業指数(以下:PMI)も50.1と2014年以降、最低値の更新を続けており、今日の数値は注目されます。
ISM(青)とPMI(オレンジ)比較では各月のバラつきはありますが、トレンドは相関しており、現状では景気が弱まる方向になっています。PMI指数は2018年5月に56.4、ISM指数は2018年8月に61.3がピークになっています。赤は基準の50に置いています。
ISM製造業景況指数には今回予想分(黒い矢印線)を加味しています。
ユーロ圏製造業及び米国PMI製造業景況指数
同日ユーロ圏と米国の6月PMI製造業景況指数の改訂値が発表されます。改訂値予想は、前回公表済と同じになっていますが、レンジは全て下限方向に出ています。
ユーロドル相場は6月21日に1.1040〜1.1320米ドルのユーロ安トレンドを上抜け、短期的にユーロが強い状態に変わっています。その後6月25日に付けた1.1412が今年2月末の1.1420とダブルトップになって、現在は1.13台後半で横這いしています。ユーロ安トレンドライン上限は1.1310まで下がり、現在のサポートになっています。ここを割り込んで終わらない限りはまだユーロの戻り上値を試せる流れにいます。抵抗線は1.1410〜20、越えれば1.1450〜60米ドルまでの上値余地が広がります。
下値は1.1340〜50、1.1300〜10米ドルにサポートあり、後者が重要になっています。
今日のISMはエコノミスト予想レンジでは、遂にマイナスも出てきましたので、もし予想レンジ下限に近付く数値になれば、金利軟化からドルが売られ易くなりそうです。
(2019年7月1日13:10、1ユーロ=1.1353米ドル、1ドル=108円28銭)
オーダー/ポジション状況
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