ドル円、4ヶ月ぶり高値圏から急反落(4/26朝)

昨日の海外市場でドル円は急落。NY時間序盤に発表された米3月耐久財受注(結果2.7%、予想0.8%)は市場予想を上回る良好な結果となりましたが、

ドル円、4ヶ月ぶり高値圏から急反落(4/26朝)

ドル円、4ヶ月ぶり高値圏から急反落

海外時間の為替概況

昨日の海外市場でドル円は急落。NY時間序盤に発表された米3月耐久財受注(結果2.7%、予想0.8%)は市場予想を上回る良好な結果となりましたが、同時に発表された米新規失業保険申請件数(結果23万件、予想20万件)が不冴えな結果となると、米国の日用品・工業品メーカー3Mの決算悪化に伴う米主要株価指数の下落も重なり、ドル円は下落。約2週間ぶり安値となる111.39まで下げ幅を広げるなど、前日海外時間に付けた高値112.41からわずか1日で1円を超す急落劇となりました。もっとも、下がったところでは押し目買い意欲も根強く、米主要株価指数の下げ幅縮小や、米長期金利の上昇を横目に引けにかけて再び反発。結局111.60-70ゾーンに戻してのクローズとなりました。

一方、ユーロドルは軟調な展開。欧州中央銀行(ECB)デギンドス副総裁による「ECBは必要なら量的緩和を再開する用意がある」との発言や、ドイツ銀行とコメルツ銀行の合併協議破談報道がユーロ売りを誘うと、NY時間にかけて年初来安値の下抜けに成功。2017年6月以来、約1年10ヶ月ぶり安値1.1119を記録しました。引けにかけて反発するも上値は重く、結局1.1130前後でのクローズとなりました。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は前日までの上昇ムードから一変し、約2週間ぶり安値圏へと振るい落とされました。これまでサポートとして機能してきた200日移動平均線(111.50)を一時的に割り込むなど、地合いの急激な変化に市場がまだ付いていけてない印象を受けます。ドル高ムードそのものが変わった訳ではありませんので、ドル高を通じた「クロス円の売り」が、「ドル円の下落」に波及した結果と整理できます。こうした動きの背景には、本邦大型連休を前にした円高警戒感の高まりが挙げられます。統計上、ゴールデンウィーク期間中に円高が進むとのデータは確認できませんが、Sell In Mayの格言通り、5月にセンチメントが悪化するというイメージが先行している可能性があります。特に今年は本邦正月期間中の1月2日にドル円が約5円程度のフラッシュクラッシュを記録しましたので、休暇前にドル円やクロス円のロングを閉じておきたいという気持ちが強まるのも無理はありません。こうした動きは本日の東京時間帯も続く可能性がありますので、ドル円やクロス円のダウンサイドリスクに注意が必要です。

	ドル円、4ヶ月ぶり高値圏から急反落

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る