ドル円 109円到達後は上げ一服(1/9朝)

8日の海外市場でドル円は反落。

ドル円 109円到達後は上げ一服(1/9朝)

ドル円 109円到達後は上げ一服

8日の海外市場でドル円は反落。ドル円はここまで3営業日ほぼ一方向にじりじりと上昇し、昨日海外序盤には1月3日早朝の急落直前の水準である109円台前半に到達、高値109.09をつけました。しかしその後は達成感もでて売り戻され、NY時間には一時108.44まで下押ししました。
一方で昨日までの予定で行われていた米中次官級貿易協議が順調に進展、9日も継続されると伝わったこと等で米主要株価指数が本日も軒並み上昇、金融市場は全般的にリスクオンの流れが継続しています。
この流れに終盤にはドル円もやや反発して、東京時間7:00現在は108.75近辺で取引されています。

ドル円が急落前の水準に達したことや、株式市場の楽観ムードもあって、年初来の市場の混乱は一旦収束、市場は全般的に落ち着きを取り戻しつつあります。
ただ、ここから先は、米国を中心とする世界的景気減速の可能性を再検討する等、一旦「仕切り直し」の動きとなることが予想され、また、米金利先高感の後退もあり一方向のドル高ともなりにくいものと思われます。

明日未明には先月開催されたFOMC議事要旨が公開されますが、前回FOMCは先月後半の主要国の株式市場のスパイラル的下落とドル円での円買いの引き金となっただけに、その内容に注目が集まりそうです。

また、本日は急遽延長が決まった米中貿易協議の行方が引き続き注視されますが、昨晩北朝鮮の金正恩委員長の訪中が公式に発表され、習近平主席と会談したと伝えられています。金委員長の訪中は今後の米朝首脳会談へ向けた布石と見られており、中国の北朝鮮問題への関与が米中貿易協議へ何らかの影響を与える可能性もあり一応注意です。

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