ドル円一時110円日経平均1,000円超安で(12/25夕)

25日の東京市場でドル円は一時110円ちょうどをつけました。

ドル円一時110円日経平均1,000円超安で(12/25夕)

ドル円一時110円日経平均1,000円超安で

25日の東京市場でドル円は一時110円ちょうどをつけました。
アジア時間から東京以外のほぼすべての主要市場がクリスマスの休場となる中で、日経平均株価が終値ベースで1.010円安の19,155.74で終了。リスク回避の円買いが進行しました。

日本株下落の背景には、昨晩、米国市場でクリスマスイブの短縮取引の中、米株価指数の大幅下落があります。米景気先行きに根深い警戒感が生じていることが根本的な原因ですが、トランプ大統領が連日パウエルFRB議長を株価下落の「戦犯」として非難、先週は「解任」を検討しているとまで報道され、中央銀行の独立性を本気で脅かしかねない「先進国」の大統領の振る舞いに市場が危機感を抱いていること、米暫定予算失効で一部の米政府機関閉鎖が始まっている中で、ムニューシン財務長官が主要銀行に資金流動性のヒアリングを行ったことが逆に市場の警戒感を強めたこと等が昨晩の米株安の引き金となりました。

ただ、一年で最も為替市場の流動性が低い日の一つであるクリスマスに、日経平均が1,000円超下落したにしてはドル円が110円を割り込まないことは、やや円高が遠慮がちな気がしないでもありません。

下図はドル円(上)と日経平均(下)の週足チャートです。
3月のドル円の年初来安値と日経平均の12月以前の最安値が週足ベースでは一致、また
また、10月のドル円の年初来高値と日経平均の年初来高値も週足ベースで一致していて、最近の両者の強い相関関係がわかります。

ドル円一時110円日経平均1,000円超安で

しかしながら10月以降日経平均の下落局面ではドル円の反応は鈍く、
それぞれ3月の安値を基準に10月の上げを100%とした場合に日経平均が129%下落し、起点を割り込んでいるのに対し、ドル円の下げは50%まで戻していません。

もちろん今までもドル円と日経平均株価が完全な相関をしていた事実はありませんし、この間日米間の金利差が、米国の段階的な利上げにより確実に開いていったこと等他の要因を考えれば、絶対水準が104円台に戻らないこと自体に違和感はありません。
しかし、今回のような連鎖的危機的な株安へのドル円の瞬間的な感応度が鈍いことは、やはり気になります。株安へのドル円の追随の鈍さが、ファンダメンタルズ等他の要因で説明がつくものなのか、円の危険避難通的な性格が弱まっているのか、あるいは幾ばくかでも円買いの出遅れ部分があるのか、、、。

いずれにせよ、日米の株価が下げ止まらないうちは、円高リスクは継続。ドル円が110円を見た以上、半値戻しの109.56、61.8%戻しの108.38あたりは十分可能性があると考えておいた方がよさそうです。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る