米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について:その1
今日以降2回に分けて政策金利の行方についてみてみます。
公表予定は2018年12月20日(木曜日)、東京時間夜中4時です。
(1)FOMCとは
FOMC( Federal Open Market Committee。「連邦公開市場委員会」)とは米国の金融政策を決定する組織、会議。日本における「日銀政策決定会合」に相当するものです。
FRB理事7名と地区連銀総裁5名の計12名から構成される。
前回9月26日FOMC時点でのコミッティーメンバーは10名
FOMC委員ではない地区連銀総裁も参加できるが、議決権をもたない。
但し、ドットプロットには入っている。9月時点では16名。
(2)議決権メンバー
パウエルFRB議長・(委員長)
ウィリアムズNY連銀総裁・(副委員長)
クラリダFRB副議長
バーキン・リッチモンド連銀総裁
ボスティック・アトランタ連銀総裁
ボウマンFRB理事
ブレイナードFRB理事
デイリー・サンフランシスコ連銀総裁
メスター・クリーブランド連銀総裁
クォールズFRB理事
(3)ドットプロット
現在のFFレートは2〜2.25%で、市場は19日に0.25%の利上げを実施すると予想していますので、2018年12月末のFFレートは2.25%〜2.5%になります。
FRBの下図ドットプロットを見ると、9月26日時点でFRB16名の2019年末FFレート中間値平均は3.1%ですので、3.0〜3.25%が基準になり、来年は3回の利上げを予想しています。
更に2020年末の平均は3.28%ですから、3.25〜3.5%と1回の利上げを見込んでいます。
19日に発表される2019年や2020年の平均値がどの辺りに位置するかが注目されています。
但し、パウエルFRB議長は2018年3月時点で、
「FOMCとして、(ドットプロットの)見通し中央値について採決をしたり、意見が一致している訳ではない」と否定的見解を述べていますが、エコノミストは総じて参考意見としてのドットプロットの必要性は述べています。
今回もFRB議長はこの辺りの私見を再度確認する可能性はあります。
FOMCメンバーのドットプロット(出所:FRB)9月26日時点
(4)FRB議決権者の市場の見方
各種情報で調べた結果双方に分かれているのは△で両方に表示。中立よりややタカ派、中立よりややハト派で区分けしてください。全体的にはややタカ派の委員が多いようです。
尚、上記区分けは必ずしも絶対ではありませんのでご注意ください。
(2018年12月17日16:30、1ドル=113円41銭)
オーダー/ポジション状況
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