ドル円113円台半ば 方向感を欠く動き続く
13日の海外市場でドル円は113円台で方向感無く推移。NY時間には113円台後半に小幅続伸したものの明確な方向性は感じられず、最近のレンジ内での動きを継続、東京時間7:00現在は113.65近辺で取引されています。
注目されたECB理事会では予想通り金融政策に変更は無く、12月末で新規の債券購入による量的緩和拡大を終了することを確認する一方で、政策金利引き上げ後も一定期間、既存購入債券の満期到来分について元本の再投資を続ける方針を新たに示しました。
また、ECBは来年のインフレ見通しを+1.6%にGDPの成長見通しを+1.7%にそれぞれ0.1%下方修正しています。続くドラギ総裁の記者会見で総裁は最近に無く先行きに対して弱気な印象、経済成長の勢いがやや鈍化するとの見方を示し、リスクバランスについて「下方に動きつつある」と景気減速懸念を明らかにしています。
ただ、市場では欧州よりも米国の景気先行きに対する不安が根強く、来週に控えたFOMCでの来年以降の米経済の見通しを確認するまでは動きにくい状況であることから、ユーロの動きも限定的でした。
ドル円は113円台半ばを中心とする持ち合い相場を継続、クリスマス前の休暇シーズンを迎え次第に流動性が低下する時期にさしかかっていることもあり、来週日本時間20日未明のFOMCの結果発表までは現水準を中心とした神経質な動きとなりそうです。
この後8:50に第4四半期の日銀短観の発表があります。市場予想は大企業製造業で前期の19よりやや悪化を見込んでいます。
ドル円日足
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