ドル円112円台後半で底堅く推移
22日の海外市場でドル円は112円台後半のドル高値圏で底堅く推移。
アジア時間に中国株が上昇したこと、先週末に発表されたムーディーズのイタリア国債の新規レーティングで投資不適格への変更が当面回避されたことなどから、週明けの金融市場ではリスク回避の動きが後退し、海外序盤までは円に対する危険避難的な買いに巻き戻しが入りました。
しかし、その後は米株が伸び悩んだこともあり、一時112.89の高値をつける局面もあったものの、112円台後半の狭いレンジでの取引に終始、東京時間7:00現在は112.80近辺で取引されています。
リスク回避の動きが後退する中での米株の伸び悩みがやや気がかりではありますが、先週末には中間選挙を睨んでのトランプ大統領の中間層への減税検討も新たに明らかにされ、今週以降相次ぐ米企業決算の内容次第で米株に買いが戻れば、一段のドル高も見込まれ得る展開です。
テクニカルにはドル円は先週、8月安値を起点とした上昇の61.8%戻しの111.60付近で一旦底値打ち、上下動しながらも底堅い展開となっています。目先は現在112.97レベルに位置する21日移動平均線がターゲットとなっていますが、この水準を超えて113円台にしっかりとのせてきた場合には、再びドルの高値を追う動きとなる可能性が出てくるものと思われます。
本日この後15:00に本邦9月の工作機械受注の発表があります。
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