ドル円110円台で小康状態(8/14朝)

13日の海外市場でドル円は新規材料難から小幅反発。東京時間につけた安値110.11を底値として買戻しが入り

ドル円110円台で小康状態(8/14朝)

ドル円110円台で小康状態

13日の海外市場でドル円は新規材料難から小幅反発。東京時間につけた安値110.11を底値として買戻しが入りNY時間には110.94まで上昇する局面もありましたが、トルコ発の世界経済危機の可能性は後退していない事からドル円の上値は重く、東京時間7:00現在は110.75近辺で方向感を失っています。

トルコのエルドアン大統領は昨晩も演説でリラの下落について「トルコに対して仕掛けられている経済戦争の一環」との認識を示し、「財務当局は経済封鎖に対し必要な処置をとる」「リラは近く合理的水準に落ち着く」などと述べています。また、週末の演説で実業家に対して外貨を買うなと支持した後従わない場合には「プランBプランCを発動する」などと述べたことが一部で資産接収や、外貨資産凍結と受け取られたことについてうわさを否定。「うわさを広げているものは報いを受ける」としています。
これについてトルコの資本市場評議会は「市場の虚偽的情報」に罰金の支払いや、収監を行うと警告しています。

トルコ情勢に進展はありませんがトルコリラは昨日早朝の7.2362の対ドル安値の後はトルコ中銀のスワップ規制や、地場銀行への流動性供給策もあり7.0を下回る水準で横這い推移となっています。

ドル円は燻るトルコ不安に上値は重い展開ですが、テクニカルには109.94レベルにある200日移動平均線手前で下げ止まり、また、日足の一目均衡表の雲にも一旦は足を突っ込んだものの反発した形です。ただ雲の上限は月末にかけて111円半ばに急上昇する予定であり、このままの水準で推移すれば明日には雲に突入する見込みで、一段とドル円の上値は重くなりそうです。

本日この後11:00に中国の7月の小売売上高と鉱工業生産が13:30からは6月の本邦鉱工業生産と設備稼働率の発表があります。

ドル円110円台で小康状態

ドル円日足

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