ドルインデックス(18/5/25)

たまにはドルインデックスの長期チャートを見てみましょう。

ドルインデックス(18/5/25)

ドルインデックス

たまにはドルインデックスの長期チャートを見てみましょう。ドルインデックス(ICE上場の先物ベース)は、ユーロの割合が57.6%と高いのですが、他にも円13.6%、ポンド11.9%、カナダドル9.1%、スウェーデンクローネ4.2%、スイスフラン3.6%で構成されているため、ドルの実力を知るには便利な指標です。

またICE(旧NYBOT)に上場されているため、米国内ではヘッジ目的にもよく使われていて、多くのドルインデックスの中では、このICE上場のインデックスが最もメジャーです。ムニューシン財務長官やホワイトハウス関係者のコメントに強いドルは国益といったコメントが出ていましたが、果たして現在のドルはどの程度強いのかをドルインデックスから見てみることにしましょう。

チャートをご覧ください。ICEドルインデックスの週足チャートです。

           ICEドルインデックス週足

           ICEドルインデックス週足

最近では2017年1月の103.82を高値に今年2月の88.15まで下げ、その後もみあいを経て上昇に転じました。ほぼユーロドルの値動きに近いと言えます。現在の水準は93.72とこの間の値幅の38.2%戻しにあたる94.13とかなり近い水準です。テクニカルには現在の水準や昨年10月の戻し高値95.06、半値戻しの95.98といったあたりが挙げられるでしょう。

今回問題にしたいのは、ドル円がリスクオフで円高に動いてもドルインデックスは決して下げてはいないという点です。何を言いたいのかというと、ドル円が現行水準から下げたとしてもドル全体で見た場合はまだまだドルは強いという点です。現行水準でのドルについて米国が気にすることは無いでしょうが、今後もしトランプ大統領の当選直後のように短期的にはドル安もといった発言が出た場合、ユーロドルの買い戻し、ドル円での一段の円高といった動きに繋がるリスクがあります。

ドルインデックスでは全くと言っていいほどドル安にはなっていないという点は長期的に気に留めておくとよいかもしれません。

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