ドル戻り歩調、株価の動きなど要注意(5/7夕)

週明け7日の東京市場は、ドルが小じっかり。一時は下値トライの機運が強まるも、切り返すと寄り付きを上回るレベルまでドルは反発に転じている。

ドル戻り歩調、株価の動きなど要注意(5/7夕)

ドル戻り歩調、株価の動きなど要注意

週明け7日の東京市場は、ドルが小じっかり。一時は下値トライの機運が強まるも、切り返すと寄り付きを上回るレベルまでドルは反発に転じている。

ドル/円は、先週末のNYクローズに近い109.05-10円で寄り付いたのち、仲値にかけてはドル安・円高が進行した。日経平均など株価の動きをにらみつつ、日中安値である108.75円レベルまで値を下げている。
しかし、ボトムを記録後、ドルはじり高に推移し、Vの字型の回復をみせた。寄り付きレベルを超えると夕方には109.25円レベルまで上昇。16時時点でもほぼ同レベル、日中のドル高値圏で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、「北朝鮮情勢」に関するニュースなど。週末から、朝鮮日報「米朝首脳会談開催地、シンガポールが有力」、朝鮮中央通信「北、“刺激すれば対話は白紙に”と米をけん制」などといった報道が観測されるなか、東京時間にはFNNニュースが「日本政府、年内の日朝首脳会談を目指す方針」と報じていたという。
また、9日に予定されている「日中韓首脳会談」関連の報道も幾つか観測され話題に。たとえば、新華社「中国の程駐日大使、日中関係改善に期待」、共同通信「日中首脳、9日に2国間会談を実施へ」との報道が確認されていた。

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大きな流れはドル高方向にバイアスがかかるものの、目先は上値も重そうだ。実際、先週末の発表された4月の米雇用統計後に記録したドル高値109.25-30円を、本日の東京時間にもトライしたが抜けられなかった。このあとも、まずは同レベルの攻防が注視されている。ただ、仮に上抜けても109.40円や109.60円、そして前回高値の110.04円など上方向に抵抗は多い。一本調子のドル高進行も見込みにくいものがあるだろう。
なお、材料的には「米国によるイラン制裁再開の是非判断(12日期限)」や9日予定の「日中韓首脳会談」を念頭に置きつつも、目先は米ファンダメンタルズや株価の動きなどに一喜一憂する展開か。そうしたなか、東京で時間外取引されていたNYダウ先物は60ドル程度続伸して推移しており、この勢いが欧米時間も続くとすればドルの下支え要因に。

テクニカルに見た場合、先週来指摘している「年初来安値104.58円を中心とした日足チャートのシンメトリー(左右対称形)」は、徐々に強まってきた感がある。仮に、この見方が正しいとすれば、足もとは中段保ち合い。しばらくは時間調整的な動きを入れたのち、再びドル高進行となりそうだ。
ちなみに、中段保ち合いで予想されるレンジは108-110円で、これを上下どちらにブレークするようだと、前記したシナリオを破棄する必要があるのかもしれない。

一方、材料的に見た場合、3月の米消費者信用残高が発表されるほか、ボスティック・アトランタ連銀総裁やカプラン・ダラス連銀総裁による講演が実施される見込みだ。前者への関心は正直高くないが、後者については「6月利上げ支持や先行きの利上げ継続に前向き発言があると、ドルの押し目買いを支援する」との指摘も聞かれていた。
そのほか、先で指摘した9日予定の「日中韓首脳会談」や、7日から再開される「NAFTA再交渉の閣僚会議」に関する動きなども一応要注意。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、108.70-109.80円。ドル高・円安方向は、本日東京高値109.25-30円の攻防にまず注視。ただ、抜けても109.40円、109.60円など抵抗は多く、ドルの上値は重そうだ。
対するドル安・円高方向は、先週末安値の108.65円や本日東京安値の108.75円レベルなどがサポートか。割り込めば一目均衡表の先行帯の雲の上限などが位置する108円前後などがターゲットに。(了)

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