ドル円107円台前半で小動き
18日の海外市場でドル円は107円台前半での小動きに終始。
未明に発表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)では経済見通しについては全12地区が緩慢ないし緩やかな拡大を報告、景気の見通しは明るいとしながらも、幅広いセクターで新たに導入、提案された関税が懸念されていることが記されていました。
昨晩はまた、次期国務長官のポンペオCIA長官が北朝鮮の金正恩氏と会談したことをトランプ大統領が確認。ロシアの産業貿易相がチタンの対米禁輸による報復措置を講じないと述べたことなどから、地政学リスクがやや後退したと認識されています。
海外時間に為替相場の決定的な方向付けとなるような材料は出てきませんでしたが、景気見通しに対する楽観と地政学リスクの後退から米長期金利が上昇10年物国債利回りは2.87%に上昇、一方で米株価は全般的には好調な企業業績の中で昨日発表されたIBMの決算の不冴えが影を落とし昨晩はNYダウが反落、S&P500、ナスダック総合指数は上昇するなどまちまちの動きとなっています。
二日間に及んだ日米首脳会談が終了。先ほど共同記者会見が行われましたが、北朝鮮の拉致問題解決に多く言及されると同時に日米貿易については新たな枠組みの中で取り組むとしており、懸念された為替についての言及や、日本に対する直接的な貿易条件改善への要求等が含まれていなかったことからやや安堵感が広がっています。
ドル円は7:50現在107.20レベルで落ち着いた動きとなっています。チャート上も日足の一目均衡表の雲の中での推移が続いていて、しばらくは落ち着いた動きとなりそうです。
この後8:50対外対内証券投資の発表があります。
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