ドル円軟調推移 シリア情勢緊迫化で
11日の海外市場でドル円は軟調推移。
反政府勢力に対する化学兵器の使用が疑われるシリアに対し米英仏などの有志連合は、ミサイル攻撃を準備、トランプ大統領はツイッターで「ロシアよ準備しろ、ミサイルが来る」などと挑発しました。これに先立ちロシアはシリアに対する米軍のミサイルをすべて打ち落とすとしていました。トランプ大統領はまた、「われわれとロシアの関係は冷戦時代を含めて史上最悪だ」ともツイート。シリアを巡る米露の対立をあらわに表現したことから金融市場にリスク回避の動きが広がりました。
NYダウは218ドル安の24,189.45で終了。ドル円はじり安となり東京時間7:00現在は106.80近辺での取引です。
昨晩発表された3月のCPIはほぼ事前予想通りの年率+2.4%、公開された3月のFOMC議事録では利上げペースの加速が論じられていたことから、ドル円が反発する局面もありましたが、反応は一時的なものにとどまりました。
米国の大統領がシリアではなくロシアに直接攻撃を示唆することは極めて異例。米国は単独攻撃を避けるため英仏などと攻撃に関する最終的な協議を進めていると見られており、週末にかけて進展が注視されます。
ドル円はシリアを巡る米露関係の悪化に神経質とならざるを得ず、大きくは動きにくい状況です。チャート上も先週後半から日足の一目均衡表の雲の下限に何度か跳ね返されており、しばらくは上値の重い状況が続きそうです。
オーダー/ポジション状況
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