ドル円堅調 米中貿易戦争懸念後退で米株上昇
10日の海外市場でドル円は堅調推移。昨日、中国習主席がアジアフォーラムで明らかにした自動車輸入関税引き下げや、国内市場の外資への開放方針の余波が米市場にも到達、加えてトランプ大統領がツイッターで「中国習主席の思いやりある言葉と知的財産、技術移転に関する見識に深く感謝する」と応じたことで米中間の貿易戦争問題に大きな進展が期待できると判断され、リスク選好が強まりました。
NYダウは終値で前日比429ドル上げた24,408.00で終了しています。
この流れの中で危険避難通貨の円を売る動きも強まり、ドル円は一時107.40まで上昇しましたが、上値は重く、東京時間7:00現在は107.20近辺で推移しています。
一方円、スイスフラン等一部の危険避難通貨に対してを除いて、昨晩ドルはドル自身への危険避難的な買いが後退したことから、主要通貨に対し売られる動きとなりました。
ドル円は昨晩の上昇で再び日足の一目均衡表の雲の中に突入、上値を試す展開となっていますが、サンダース米大統領報道官は10日の習主席の発言に対して「単なる美辞麗句でなく具体的な行動を起こしてほしい」と発言、中国が市場開放を具体化するまでは追加関税発動の準備を進める考えを示しており、対円でも手放しにドルを買える状況でもありません。
米中貿易問題にかき回されている感のある最近の為替市場で、昨晩3月の米PPIはコア部分で年率2.7%と2011年以来の高水準をつけたにもかかわらず市場は反応薄でしたが、今晩には米CPI、FOMC議事録の発表も控えており、波乱含みです。
尚、今朝方米フェイスブックのザッカーバーグCEOは上院の公聴会で2016年の大統領選にロシアが干渉したとされる問題で、同社がモラー特別検察官の協力していることを明らかにしています。
この後8:50から2月の本邦機械受注、3月の企業物価指数の発表が予定されています。また、10:30からは中国の3月PPI、CPIの発表があります。(注:昨日の記事で中国の物価指標を昨日発表としたのは誤りでした、お詫びして訂正いたします)
オーダー/ポジション状況
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