ドル反落、FBIがトランプ大統領弁護士捜索(4/10朝)

9日の海外市場でドルは反落。ドル円は海外時間序盤には107.20まで上昇しましたが、ECBのドラギ総裁が

ドル反落、FBIがトランプ大統領弁護士捜索(4/10朝)

ドル反落、FBIがトランプ大統領弁護士捜索

9日の海外市場でドルは反落。
ドル円は海外時間序盤には107.20まで上昇しましたが、ECBのドラギ総裁が「ユーロ圏の政策担当者は引き続き域内経済の力強い成長を見込む」と発言したことでユーロが対ドルで上昇、対ユーロでのドル売りが波及する形で106円台に下落、東京時間7:00現在は106.75レベルでの取引です。
アジアと欧州で株価が下げ止まったことから、米株価も序盤反発して始まりましたが、終盤にかけFBIがトランプ大統領のコーエン弁護士の事務所を捜索したとの報道で上げ幅を縮小、NYダウは前日比46ドルの小幅高23,979.10で終了しています。株価上昇に対するドル買いの反応が限定的だったのに比べ、反落に対してドル円は素直に反応して下落、NY終盤に安値106.62をつけています。

また、昨晩はロシアで株、為替が急落、主要株価指数は4年ぶりの大幅安となり、ルーブルも前週末比2.5%以上下落しています。先週末に米政府が発表したロシアのサイバー攻撃に対する新たな経済制裁がロシア市場を直撃した形となりました。対ロシアでは、週末に行われたシリアのアサド政権の反政府勢力に対する攻撃での化学兵器の使用が疑われており、トランプ大統領はロシアのプーチン大統領にも責任がある可能性を示唆、2日以内に報復措置を決定するとも述べています。

昨晩はもともと予定された大きな指標、経済イベント等が無かったこともあり、市場のテーマが多方面に拡散して個々の材料の影響度合いがやや測りにくかった印象です。
本日この後午前10:00より海南島で行われるアジアフォーラムで習主席が発言する予定で、内容が融和的であることへの期待が、昨晩の米株買いにつながった部分もあった模様であり、米中関係に関連する内容が注目されます。(以下は11日の誤り、お詫びして訂正いたします。×10:30には中国の3月の生産者物価指数および消費者物価指数も発表されます。)

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