ドル円一段高、リスク選好の回復続く(4/6朝)

昨晩の海外市場でドル円は107円台半ばまで上値を伸ばし、東京時間7:00現在は107.40近辺での取引です。

ドル円一段高、リスク選好の回復続く(4/6朝)

ドル円一段高、リスク選好の回復続く

昨晩の海外市場でドル円は107円台半ばまで上値を伸ばし、東京時間7:00現在は107.40近辺での取引です。
米クドロー国家経済委員長は昨晩FOXビジネスで「米中は時間を経て貿易面で合意に至ると予想している」と述べ、前日に引き続き貿易戦争激化懸念に対する火消しを行いました。市場はそれに素直に反応、NYダウは終値で240ドル高の24,505.22と3日続伸、米10年物国債利回りは2.83%と4ベーシスほど上昇しています。

昨晩発表された2月の貿易収支で米国の貿易赤字は9年ぶりの高水準に達しましたが、対中国の赤字が縮小したこと、関税引き上げ前の駆け込み輸入の一時的な影響が出たこともあり、あまり材料視されず、同時に発表となった新規失業保険申請件数も市場予想、前回よりも増加したもののほぼ反応はありませんでした。

リスク回避の動きが後退する中で、昨晩の上昇により本日約3ヵ月ぶりに一目均衡表の雲に突入(今日現在の雲の下限は107.22)するなど、やや上離れした感のあるドル円ですが、基本的には今晩の雇用統計待ち。今晩21:30発表の米雇用統計の事前予想は、非農業部門雇用者数は+18.5万人と通常通りの予想ですが、失業率4.0%や、とりわけ平均時給前月比+0.3%はややハードルの高い予想となっており、結果が注目されます。

本日本邦では8:30に総務省の家計調査、14:00には内閣府の景気動向指数の発表があります。

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