米金利上昇と長短債券利回り差
2018年の円相場見通しでは、悲観的な材料のひとつとして債券利回り差の縮小を上げました。今週も米金利が上昇し10年債の利回りは2.733%と2014年4月以来の水準へと上がっています。しかし、当時の政策金利は0〜0.25%と現在の1.50〜1.75%から比べると1.5%も低い水準で、政策金利も含めた短期金利が1.5%上昇している中で、10年債の利回りはやっと元に戻ったに過ぎません。
そのいっぽうで2年債の利回りは政策金利とほぼ同様に上昇し、短期債と長期債の利回り差は着実に縮小してきています。下のチャートは債券利回りの週足チャートですが、上段が10年債利回り(青)、下段が2年債利回り(緑)、中段に10年債−2年債の利回り差(赤)を表示してあります。
米長短債券利回りとその差
上段が10年債利回り(青)、中段に10年債−2年債の利回り差(赤)、下段が2年債利回り(緑)
現在は米国株が下げていることもドル円の上値を抑えていますが、単純に長期金利の上昇がドル高に繋がると考える時代は終わったと同時に、中段の利回り差が更なる縮小を見せるようであれば、米国の景気後退の足音が聞こえて来る可能性があるということに気を付けておくべきです。
今はこんなことを言ってもばかにされるだけだとは思いますが、過去の歴史からはそう考えざるを得ません。頭の片隅に入れておいても損はないでしょう。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.05.03
ドル円 ドル高の調整進む、米雇用統計の内容注視(5/3夕)
アジア市場はドルが弱含み。寄り付きから一貫してのじり安で、一時は153円を割り込む局面も観測されていた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.05.03
FOMC結果のポイント:パウエル議長はややハト派、記者会見直後に日本当局は介入第2弾実施か(5/3)
米連邦準備制度理事会(FRB)は4月30日−5月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)において、政策金利を下限5.25%、上限5.5%と6会合連続で据え置いた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.05.03
ドル円、政府・日銀による為替介入警戒感と大型連休前のポジション調整の影響で急落(5/3朝)
2日(木)のドル円相場は上昇後に急反落。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2018.01.31
FOMC注視、ボックス放れを期待する声も(1/31夕)
31日の東京市場は、108円台後半を中心とした一進一退。ただ、形成レンジは40ポイント強とさほど広くなかったが、
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2018.01.31
トランプ大統領一般教書演説終了、為替小動き(1/31)
注目されたトランプ大統領の今後一年の内政外交方針を説明する一般教書演説は予想を大きく上回る1時間20分に及ぶ長いものとなりましたが、
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。