<< 東京市場の動き >>
19日の東京市場は、112円半ばでほぼ横這い。新規材料が乏しかったこともあり、値幅は終日を通してわずか20ポイントにも満たなかった。
ドル/円は112.55円レベルで寄り付いたものの、当初から凪状態。仲値決定前後など、折につけて動意が期待されるも、結局動かずに一日を終了した。値幅は112.50-70円といったところで、20ポイントにも届かず。16時時点では112.50-55円で推移し、欧米時間を迎えている。
なお、ドル/円だけでなく、為替市場全般で動意が鈍いなか、南アフリカ・ランドが対円などで反落。南アフリカでは、「事実上の次期大統領選」と言われる与党・アフリカ民族会議の党大会における「次期党首を選ぶ代表選挙」が実施されていたが、ラマポーザ副大統領が勝利したと報じられており、期待先行で買い進まれるなか材料出尽くしで利食い売りに押された感を否めない。
一方、材料的に注視されていたもののひとつは、「北朝鮮情勢」。有力欧米紙であるウォールストリート・ジャーナルは、ボサート米大統領補佐官の寄稿文を掲載、それによると「政府は5月に英イングランドの国営病院や銀行など世界中で大規模な被害が出たサイバー攻撃への北朝鮮の関与を正式に認めた」とし、非難していた。
そのほか、米紙ワシントン・ポストは、ペンス米副大統領が19日から予定していたエジプト、イスラエル訪問を延期したと報じ、こちらも一部で話題となっていたという。
<< 欧米市場の見通し >>
ここ数日、ドル/円は方向性が乏しい。時間足のような短期のチャートを見ると、112.00-90円という1円にも満たないレンジ取引が、先週末からすでに4営業日近くになることがうかがえる。
したがって、まずは現状のボックス圏をどちらの方向に抜けていくのかの見極めが重要となりそう。ただ、クリスマスまで残り1週間を切り、マーケットにおける参加者はどんどんと乏しくなっている。基本は「薄商い=小動き」だが、「薄商い=荒っぽい価格変動」にも一応の注意を払いたい。
テクニカルに見た場合、ここ4営業日近く推移している112円台、具体的には112.00-90円を上下どちらに抜けるのか、まずはその方向性が注視されている。折しも本稿執筆時に推移している112円半ばは、ちょうど真ん中のレベルだ。上下どちらに動いてもまったく不思議はない。容易に抜けることはない、と予想されるだけに、逆に言えばしっかり抜けるようだとストップロスを巻き込みながら、思わぬ価格変動をたどる危険性を否定できないのかもしれない。
一方、材料的に見た場合、11月の米住宅着工件数が発表されるほか、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の質疑応答が予定されており、それらは当然要注意。とくに後者はハト派に分類されるだけに、利上げに慎重なコメントが発せられる公算が大きく、それに対するマーケットの反応が注視されている。織り込み済みといえば、その通りだが果たして!?
また、注目の「米税制改革法案」について、ロイターは「米議会下院が日本時間20日午前3時半ごろに採決される可能性がある」と報じており、それらの動静にも要注意だろう。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、112.00-112.90円。ドル高・円安方向は、ここ最近のドル高値である112.80-90円、ならびに113円などの攻防を注視。抜ければ一目均衡表の雲の上限が位置する113円半ばがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日の東京時間にドルの下支えに寄与していた移動平均の25日線や一目均衡表の基準線などが位置する112.40円レベルが、引き続きサポートとして意識されそうだ。下回れば、ここ最近のドルの下限である112円レベルを目指す。(了)
オーダー/ポジション状況
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