ドル円 下値正念場、113円レベルの攻防注視(11/15夕)

15日の東京市場は、ドル安・円高。値幅そのものは決して大きくなかったが、一時113円円割れを試すなど、クロスを含めて円の強さが目につく展開だった。

ドル円 下値正念場、113円レベルの攻防注視(11/15夕)

<< 東京市場の動き >>

15日の東京市場は、ドル安・円高。値幅そのものは決して大きくなかったが、一時113円円割れを試すなど、クロスを含めて円の強さが目につく展開だった。

ドル/円は113.35-40円で寄り付いたのち、しばらくは113.35-50円で強保ち合い。しかし、仲値決定後に一部クロスが先導する形で値を崩すと、一気に113.00-05円まで値を下げた。ただ、113円は結局割れず、その後はドルの安値圏で再び揉み合いになると、16時時点では113.05-10円で推移し、欧米時間を迎えている。
なお、そうしたなか日経平均の続落は本日も止まらず。最終的には前日比351円安で大引け、6日続落となった。

一方、材料的に注視されていたもののひとつは、多く欠員が存在する複数のFRB理事人事について。ダウジョーンズが「副議長候補として、アリアンツの首席経済アドバイザー、エラリアン氏を検討している」と報じるなか、ロイターは別に「FRB理事にカンザス州銀行監督当局のボウマン氏を指名することを検討」と指摘していた。
そのほか、セッションズ米司法長官が露疑惑について「陣営の接触を思い出した」と発言を修正したと報じられたうえ、これが「偽証に当たるかもしれない」などと一部メディアで強く糾弾されていた。

<< 欧米市場の見通し >>

日本株が完全に調整局面入りしたこともあり、為替市場でもポジションの巻き戻しが活発になっている。東京時間は下値のテクニカルポイントである113円前後で取り敢えず下げ止まったものの、しっかり割り込むようだとさらなる押しが入っても不思議はない。その場合、一足飛びということではないが、111.75-80円に位置する移動平均の200日線などがターゲットとなりそうだ。
なお、再三再四レポートしているように、日本株が崩れていることもあり、米株の動きを警戒する声が市場では少なくない。為替は米経済指標の発表などともに、米株の動きに一喜一憂する展開をたどる可能性もある。

テクニカルに見た場合、先週末からの過去2-3日の形成レンジ113.10-80円を一時割り込んだものの、わずかに10ポイント下回っただけで113円を抜けていくことが出来なかった。113.00-80円などという新レンジを形成するのか、それとも113円をしっかり割り込んでいくのか、欧米タイムの動きが注視されている。
仮に113円をクリアに割り込んだ場合、112円台にも幾つかサポートは観測されているものの、強いテクニカルポイントは111円後半に集中しているようだ。下値余地が一気に拡大する危険性もないではない。

一方、材料的に見た場合、10月の消費者物価指数や同小売売上高といった米経済指標の発表が予定されているうえ、エバンス・シカゴ連銀総裁によるパネル討論会参加などが実施される見込み。また、物価指標を受けての金利の動きなども注目されているようだ。
さらに、一部では米離脱の公算も指摘されている、「NAFTA再交渉」の第5回会合が本日から実施される見込みであり、そちらについても注意を払いたい。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、112.30-113.50円。ドル高・円安方向は、久しぶりに下回ってきた移動平均の25日線が位置する113.35-40円が最初の抵抗。抜ければ昨日記録したドルの戻り高値113.92円がターゲットに。それも抜ければ114円台回復が視界内に捉えられる。
対するドル安・円高方向は、まずは113円前後の攻防に注目。同レベルは10月31日安値(112.95円)をはじめ複数のテクニカルポイントに当たるため、クリアに割り込むようだと下値余地が広がりかねない。多少の時間がかかるにせよ、112円割れの可能性も否定できなくなりそうだ。(了)

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