雇用統計アノマリー(2016年3月2日)

4日の雇用統計を前にして、ドル円がリスク回避の巻き返しから大きく反発する展開となっています。

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雇用統計アノマリー(2016年3月2日)

雇用統計アノマリー

4日の雇用統計を前にして、ドル円がリスク回避の巻き返しから大きく反発する展開となっています。月初にこのような動きが出て来ると頭に浮かぶのが「雇用統計アノマリー」です。アノマリーですから明確な理由付けは困難、そのような傾向が現れやすいという程度のものですが、ここ数年、米国雇用統計に前後してFX市場ではドル円が高値を付けやすい傾向にあります。

もちろん、雇用統計自体で上下に振れることは多々ありますが、雇用統計当日であったり、その前後にドル円は高値を付けやすいと少なくとも私は思っていますが、おそらく同じような印象を持たれているFX関係者も多いのではないかと思っています。

以下のチャートは、ドル円日足の金曜日の足を赤で着色し、雇用統計の金曜日に縦のラインを引いてあります。次回4日も含めて14回の雇用統計が含まれています。

           ドル円日足雇用統計括り

           ドル円日足雇用統計括り

こうして見ると、何の変化も見られない日柄もあるのですが、雇用統計の前後数日程度のドル円が短期的な高値を付け、その後売りが入っている日が多いと感じないでしょうか。チャートに含まれる2015年より、それ以前のほうがよりそうした傾向が強かったので、時間のある方は第1金曜日前後のドル円の値動きを見ていただくのも面白いと思います。

さて、冒頭の部分に戻りますが、現在ドル円は114円台前半です。短期的な値幅観測では114.48レベルがターゲットで、この戻りの限界点としては115.10レベルという水準があげられます。一見、ダブルトップをつけ底打ち後の反発のようにも見えますが、再び円高に向かう可能性のほうが高いのではないかとアノマリー的には考えています。

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