NZ/円、短期は上値余地を探る動き。中期は弱気。
ニュージーランド経済は世界的な成長鈍化傾向が強い中で、昨年同時期の3.5%台の成長から直近では2.3%にまで成長率が鈍化していますが、労働市場の改善傾向と、好調な住宅関連市場が下支えとなって安定的な消費にも繋がっています。
チャートを見ると、74〜76円台を中心とするレンジ内での動きに終始しており、揉み合いからは上抜け切れていない状態です。また、75.98にある21日移動平均線も抜けておらず、下値リスクを残した状態にあります。12/29に付けた82.88を起点として上値を切り下げて来たトレンドラインの上値抵抗は77.00-10近辺にあり、上値を押え込んでいます。また、120日、200日線も78.98と80.38にあり、中期トレンドもNZ弱気の流れにあります。日足の上値抵抗は76.30-50に、下値抵抗は74.00-10にあります。
一方週足を見ると実体が小さく上下に髭のある陽線引けとなり、上下の抵抗を攻めきれずに終えています。今週は下値を攻めきれずに再度上値余地を探る動きが強まっていますが、2014年12月に付けた94.05を起点とするレジスタンスラインの下で推移していることや、昨年4月の92.41を戻り天井として上値を切り下げる流れにも変化が認められず、この上値抵抗が80.00近辺に位置していることから、これを上抜けて越週しない限り、中期トレンドはNZ弱気の流れと見ることが出来ます。
現状は2009年2月に付けた44.25を大底として下値を切り上げて来たサポートラインを下抜けていませんが、73.50割れの越月となった場合は、このトレンドラインを割り込んで長期トレンドも変化する可能性が高くなります。この場合は65円前後までの新たな下落トレンドに入る可能性が生じます。今週足の上値抵抗は75.60-70と77.50-60に、下値抵抗は74.50-60と73.50-60にあります。31週移動平均線は79.00に、62週線も83.50にあり、中期トレンドもNZ弱気の流れにありま
NZ/円【週足】
3/1現在31週移動平均線は79.00に、62週線も83.50にあり中期トレンドは“キウィ弱気”の流れ
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