ドル高基調変わらず、114円乗せ再トライか(10/24夕)

24日の東京市場は、113円半ば挟みで揉み合い。ドルは底堅いものの、上値も重く上げ渋りの様相でしっかりした方向性は示されなかった。

ドル高基調変わらず、114円乗せ再トライか(10/24夕)

<< 東京市場の動き >>

24日の東京市場は、113円半ば挟みで揉み合い。ドルは底堅いものの、上値も重く上げ渋りの様相でしっかりした方向性は示されなかった。

ドル/円は113.40-45円で寄り付いたものの、積極的な動意に欠ける展開。しばらくは113.25-50円といった狭いレンジ内での一進一退をたどっていた。しかし、夕方にかけて、それまで上値をキャップしていた113円半ばを超えると113.60円レベルの本日ドル高値を記録、16時時点でも113.55-60円のドル高値を維持したまま、欧米時間を迎えている。
なお、前日に史上初の15連騰を記録した日経平均先物は本日も強含み、終わってみれば前日比108円高で連騰記録を「16」に延ばしている。

一方、材料として話題になっていたものは、先日の衆院選を受けた日本の政局と、北朝鮮情勢。後者に関して言えば、米軍事専門サイトが米軍高官の話として「爆撃機の24時間運用を準備」と報じるなか、日米韓の防衛相が会談を行い「共同訓練の実施など防衛面の協力によって、北朝鮮に圧力をかけ続けていくことを確認」したとのニュースも伝えられていた。
それ以外では、「EUトップが安倍首相に書簡を送り、日欧経済連携協定(EPA)の年内合意目指すべきと進言」、「フィリピンを訪問中の小野寺防衛相が、会議場で中国の常国防相、ロシアのショイグ国防相とそれぞれ数分間言葉を交わした」−−などといった報道も観測されている。

<< 欧米市場の見通し >>

昨日の東京時間に114円台を一時記録したものの、結局定着は出来ず。ファーストトライは失敗に終わった格好だが、その後の値動きをみるとドルは依然として底堅く、リスクは引き続き上方向にバイアスかかる。本日はどこまで上値を伸ばせるのかというザラ場ベースの動静も要注意だが、加えてNYクローズで114円台に乗せられるかどうかにも注意を払いたい。
なお、昨日のNY市場は米金利低下、株価も小幅安の展開をたどっているだけに、それらが巻き返せるかどうかについて、為替市場参加者からも注目を集めている感を否めない。

テクニカルに見た場合、昨日の当レポートで懸念した113.50-60円にわずかに空いていたギャップはその後しっかりと埋めてきた。113.25円レベルまで値を下げ、ドルは底堅めをしてきた感もありそうだ。
いずれにしても、基本的なリスクはドル高方向で、目先のターゲットは昨日記録したドル高値の114.10円か。抜ければ7月11日高値の114.49円や、心理的なフシ目である115円を目指す展開が予想されている。

一方、材料面ではこのあと、10月の製造業PMI速報値や総合PMI速報値、10月のリッチモンド連銀製造業指数などが発表されるほか米2年債の入札、ゼネラルモーターズなどによる米企業決算発表も予定されており、それらは当然要注意。
また、それに加えて、前述したように昨日冴えなかった米金利や、NYダウなど米株価の動きに注意を払いたい。持ち直さず、逆に本日も続落など冴えない展開をたどるようだと、ドルにさらなる調整が入る可能性も否定出来ない。

以上を踏まえた本日欧米時間のドル/円予想レンジは、113.20-114.20円。ドル高・円安方向は、113.80円レベルに弱い抵抗が観測されるが、強いものとなると昨日高値の114.10円となる。抜ければ7月高値114.49円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日の東京時間安値でもある113.25円レベルの攻防にまず注視。割り込めば112円台が見えてくるが、それでも大崩れは予想しにくいだろう。(了)

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