ドル円 昨夕反落後は弱含み(10/20朝)

昨晩の海外市場でドル円は伸び悩み、前日に引き続き終値ベースでの113円台維持に失敗しています。

ドル円 昨夕反落後は弱含み(10/20朝)

ドル円 昨夕反落後は弱含み

昨晩の海外市場でドル円は伸び悩み、前日に引き続き終値ベースでの113円台維持に失敗しています。ドル円は東京時間夕刻には113.15をつける局面もありましたが、スペインのカタルーニャ州が独立放棄を拒みスペイン政府が同州の自治権を一部停止する方向で動き始めたとの報道にリスク回避のユーロ売り円買いの動きが強まり、ドル円もつれ安して112円台半ばまで下落。ユーロは反発しましたがドル円はその後も軟調な動きが継続、東京時間7時現在も112.50台での取引となっています。

昨晩発表された米指標は新規失業保険申請者数が減少し、フィアデルフィア連銀景況指数が予想を大きく上回った半面、景気先行指数は予想外にマイナスとなるなどまちまちで反応はいまひとつ。為替市場の関心を集めたのは、次期FRB議長にパウエル現理事の指名に傾いているとの報道で、同氏がこれまで有力視された候補に比べ中立的でイエレン議長の緩やかな金融引き締めの方針を継承するとの見方からドル買いは手控えられた形となりました。

北朝鮮の地政学リスクがやや後退する中で、テーマが分散しドル円は方向感をなくした状況が続いています。前月末から113円台を終値では維持できない状況が続いている反面、112円台前半には転換線や5日、25日の移動平均線などがサポートし、下値も固めです。日本の政治が為替市場に影響を与えることはあまり例がありませんが、週末に衆議院選が控えていることもあり、本日もドル円はレンジ内での様子見気分の強い展開となりそうです。

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