ドル円上昇 リスク許容度改善で
18日の海外市場でドル円は反発、一時113円台を回復しました。
昨晩もIBMが好決算を発表、業績予想も上方修正するなど米企業業績の上ブレが続いており、米株式市場への資金流入が継続、NYダウは終値ベースで初めて23,000ドルを突破しました。
連日の株価の上昇でリスク許容度が増した上、北朝鮮情勢も特に進展が無いことからリスク回避の円買いの巻き戻しにドル円は一時高値113.05をつけ東京時間7:00現在は112.95近辺で推移しています。
昨晩発表された米地区連銀報告(ベージュブック)では引き続き緩やかな経済成長と、タイトな労働市場、緩やかな物価上昇圧力が報告されています。
一部地域からは、工業製品の原材料コストが上昇しているにもかかわらず、絶対水準的にはここ数年の価格下落の範囲内であることなどから、販売価格の上昇には完全には反映されていない様子が報告されました。またアトランタ、シカゴ等の地区からはハリケーンによる一時的なものと思われる建設、輸送などのコストの急激な上昇も指摘されています。
昨晩はサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が相次いで年内再利上げを支持する発言を行ったこともドルの支援材料となりました。
ドル円は9月末から10月初旬にかけて何度も終値を維持できないまま反落した113円台に再び到達しつつあります。
米経済に対する見方の改善と株価の続伸によるリスク許容度の回復、また、市場の12月の利上げ確率が再び90%台に乗せるなどドルの支援材料が揃ってきている事から、本日海外時間の終了時に113円台を維持できるか否かが注目されます。
この後8:50からは本邦9月の貿易統計が発表されます。
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