<< 東京市場の動き >>
20日の東京市場は、111円半ばでおおむね揉み合い。NY時間に予定されている米FOMC待ちの様相で、しっかりとした方向性は示されず、積極的な動意も乏しかった。
111.55円レベルで寄り付いたものの、様子見ムードが強く、111.35-65円といった30ポイント程度のボックス圏内での一進一退に終始している。本日はゴトー日(5・10日)だったが仲値を中心とした需給的な偏りもさほど聞かれず、また昨日400円近く上昇して大引けた日経平均株価もほぼ横ばい推移でともに材料視されなかった。結局、16時時点ではやや小安い111.45-50円で推移し、欧米時間を迎えている。
一方、材料面として話題となっていたもののひとつは、北朝鮮情勢。前日のNY時間にはトランプ米大統領が国連演説で「北朝鮮を完全に破壊する」と述べ物議を醸したが、そののちグテレス国連事務総長から「北朝鮮危機、外交的手段で解決望む」との発言が聞かれたり、「北朝鮮の国連代表がボイコット、トランプ氏演説前に退席」との報道が観測されたりしている。また、「日米韓の防衛当局が北朝鮮情勢について、テレビ会議を実施」したようだ。
それ以外では、「東芝が半導体子会社・東芝メモリの売却先を“日米韓連合”に正式決定」と報じられ、株式関係者の一部では話題となっていた。
<< 欧米市場の見通し >>
なかば予想どおりというべきなのか、前述したように、国連演説でトランプ米大統領が過激なコメントを発しており、北朝鮮の反応が気になるところだ。スグに、ということではないにせよ、北朝鮮が再びミサイル発射などの行動に出る可能性も否定できず、動静には十分に注意を払いたい。
そうしたなか、本日最大の関心は米FOMCの結果発表とイエレンFRB議長の記者会見。なかでも「ドットチャートの形状変化」ならびに「FRB議長のインフレ見通し」が警戒されている。いずれにしても、米金利情勢をめぐり、相場はかなりの荒れ模様をたどるといった見方をする向きも少なくない。
テクニカルに見た場合、心理抵抗である112円に乗せられなかったばかりか、昨日のNY終値ベースでは一目均衡表の先行帯の雲の上限(111.60円レベル)を超えることも出来なかった。リスクが上向きであることは疑いないが、ドルの上値もかなり重い感を否めない。
ちなみに、112円台に乗せたあとのドル上値メドは移動平均の200日線が位置する112.20-25円で、それを超えると7月高値114.49円を起点としたフィボナッチの76.4%戻しに当たる112.80円レベルがターゲットに。
一方、材料面を見た場合、8月の中古住宅販売件数など幾つかの米経済指標発表が予定されているものの、よほどの数字とならない限り影響は限定的か。
マーケットの関心は、ほぼFOMCに集中しており、果たしてどういった見通しが示されるのか、発表前後の相場情勢には注意を払いたい。また、それ以外では「国連総会における一般討論演説」などにも引き続き要注意。
以上を踏まえた本日欧米時間のドル/円予想レンジは、110.80-112.30円。ドル高・円安方向は、昨日記録したドルの戻り高値である111.90円レベルならびに、心理抵抗に当たる112円の攻防にまずは注視。抜ければ、112.20-25円に位置する移動平均の200日線がターゲットとなりそうだ。
対するドル安・円高方向は、昨日NY時間安値の111.20円レベルが最初のサポートで、下回れば週初に空けた110円後半のギャップなどを目指す展開も。(了)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2017.09.21
FOMC後ドル上昇(9/21朝)
今朝方FRBは、FOMCの結果政策金利を据え置き10月に4兆5千億ドル規模の保有資産の縮小を開始すること決定したと発表しました
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2017.09.20
ドル円見通しFOMC日銀政策発表前で足踏み(9/20)
トランプ大統領は国連で初めて演説したが、北朝鮮の金正恩氏は「自滅への道を突き進んでいる」、北朝鮮が米国に脅威を与えるなら「完全に破壊することになる」と、
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。