ドル円CPI良化で一時急騰 北ミサイル発射と通過で乱高下
昨晩発表された8月の米消費者物価指数は前年比+1.9%と事前予想+1.8%、前月+1.7%のいずれをも上回りました。ただ、除く食品エネルギーベースでは+1.7%、こちらも事前予想+1.6%を上回っていますが、前月比は横ばい、住居関連費用とガソリンの上昇が物価を下支えした形です。
半年近くはっきりしない数字が続き米景気先行きの不透明感の中心的位置づけとなっている消費者物価指数の久々の安定的な数値に、ドル円は発表後、直前の110.50レベルから瞬間値で111.04をつける急上昇を見せましたが続かず、110円台後半で揉みあった後反落110円台前半でニューヨーク時間を終えました。
また、昨晩は英中銀が金融政策委員会の会合で政策金利の据え置きと金融緩和措置の解除が近く必要になる公算が大きいとの見解でメンバーの大半が一致したと発表したことからポンドに買いが集まり、ポンドは対ドルで前日比約1.35%上昇しています。
CPIの結果を受けて、米国の12月の利上げ確率は久々に50%を超えてきており、来週のFOMCでの金融政策と現状認識の変化の有無に、より注目が集まりやすい状況となりました。
尚、先ほど東京時間7:00にJアラートが北朝鮮のミサイル発射と日本への接近を伝えると「リスク回避の円買い」にドル円は109.56まで急落しましたが、北海道上空を通過したとの続報で110円台を回復する荒い値動きとなっています。
北朝鮮のミサイルは日本上空を通過して3,400-700キロ飛んで太平洋上に落下したと報道されています。前回に比べて飛距離が格段伸びて米国にとっての脅威も増しています。
再三の警告を無視してミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対し米国がどのように応じるか現在反応待ちです。
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