ドル円乱高下の後上昇、債務上限適用停止延長
6日の海外市場でドルは全般的に上昇。
カナダ中銀が予想外の金利引き上げを実施したこと、フィッシャーFRB副議長が任期を残し辞意を表明したことで一時反落する局面もありましたが、終盤になってトランプ政権が民主党と債務上限の12月までの暫定的な引き上げにより政府機関の閉鎖等が回避されたことが伝わると再び上昇、また、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で緩やかな景気回復が報告されたこともあり109円台前半を回復しました。
カナダ中銀は7月に続き政策金利を0.25%引き上げ1.0%としました。市場では据置を予想する向きが多かったことからサプライズとなり、ドルは対カナダドルで約二年ぶりの安値をつけています。声明で同中銀は「予想を上回る経済パフォーマンスを考慮すると金融刺激策の解除は正当化されると判断した」としています。
フィッシャーFRB副議長の辞任はトランプ政権の金融規制緩和の方針に抗議したものと考えられていますが、最近、資産価格の上昇を将来のリスクとする立場をとっていた同氏の辞任は米利上げ見通しのさらなる後退と市場は受け止めたようです。
これらのニュースにより欧州時間に緩やかに上昇していたドル円は一時108.75レベルまで反落しましたが、債務上限の一時的な撤廃に共和民主両党が合意したことが伝わると再度上昇、東京時間7:00現在は109.25レベルでの取引です。
ドルは対ユーロでもやや強含み、ユーロドルは1.1950を頭に反落して1.19台前半で取引されています。
市場は今晩の欧州中銀理事会を前に基本は様子見気分の強い展開となっており、本日の東京時間も引き続き地政学リスクに留意しながらも、動意薄の展開となりそうです。
この後本日14:00に内閣府が7月の景気動向指数を日銀が消費活動指数を公表します。
オーダー/ポジション状況
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