ドル円下落、トランプ発言不冴えの指標で(8/24朝)

23日の海外市場でドル円は下落。

ドル円下落、トランプ発言不冴えの指標で(8/24朝)

ドル円下落、トランプ発言、不冴えの米経済指標で

23日の海外市場でドル円は下落。
前日夜にトランプ大統領がアリゾナ州フェニックスの支持者集会でメキシコとの国境に壁を作る公約について「政府機関を閉鎖しなければならなくても壁を建設する」と述べたことが波紋を広げており、ドルの上値を重くしています。
米国では会計年度が始まる10月までに少なくとも暫定のつなぎ予算が成立しなければ政府機関は一時閉鎖に追い込まれ経済にも打撃を与えますが、議会が再開される9月5日以降ほとんど時間が残されていない状況下でのこの発言は共和党内部からも批判が出ており、株式、金融市場に混乱をもたらしています。

NYダウは87.80ドル下げて21,812.09ドルで終了、危険回避需要から債券が買われ10年物米国債利回りは2.16%まで急落しました。
昨晩は新築住宅販売、製造業PMI等の米経済指標も軒並み冴えず、ドルを圧迫、東京時間夕刻に109円台半ばで取引されていたドル円は一時108.92まで下落、東京時間6:30現在は108.97レベルで取引されています。

また、昨晩はECB政策メンバーのハンソンエストニア中銀総裁が「ユーロは大きな変化とは思われないコリドー内で動いている」「多数の明るいニュースが流れた現在において欧州に対する見方が明るくなったと市況が認識しそのように反応しても驚きではない。そうした状況は通貨を若干強くする。」などと発言。最近のユーロ高傾向を肯定したことからユーロは対ドルで1.1823まで一時上昇する局面もありました。

北朝鮮は昨晩も韓国と共同軍事演習を行う米国を非難、「火遊びを眺めているだけではない」と威嚇しており、明日の先軍節を控え引き続き緊張状態が続いています。
本日からカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウムジャクソンホール会議が開催され、イエレンFRB議長、ドラギECB総裁等が講演予定で注目されます。
本日東京時間の為替市場はイベントを控え様子見気分の強い中でドルの頭の重い展開となりそうです。

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