ユーロドル じり高で1.18台回復
ユーロドルは金曜の雇用統計後のドル買戻しの流れが想定をやや上回る下押しとなり、一時1.1750を割り込んだものの、その後はそこを起点として再び上昇基調に復していて、アジア時間は1.18台に載せての取引となりました。
昨日夕刻はドイツの6月鉱工業生産が予想外のマイナス転、本日発表されたドイツの貿易収支でも黒字額は予想と大きく違わないながら、輸出入ともに前月を大きく下回り、特に輸入に関しては予想前月比+0.2%に対して-4.5%と結構なギャップとなっています。
これらの数字にもかかわらず淡々と上昇を続けるユーロには根強い底堅さを感じる一方で。このところ続くドイツ関連の指標の悪化は何かの異変の前触れではないかとやや気がかりです。
バカンスシーズン本格化で市場の流動性の低下が著しい中で、結局ユーロドルは二日上昇、一日下落のこれまでのリズムをキープしており、雇用統計での下落分だけ平行移動したのみで、また上昇を再開したようにも見えます。
トランプ大統領は「ワーキングホリデー」(!?)中ですが、その間にもFRB関係者のインフレ鈍化懸念発言が続きドルは弱含み。
ユーロドルの上昇トレンドの確認のためには本日下値(ここまで1.1795)を広げずに、上値を1.1900地殻まで伸ばしていく必要があり、本日海外時間で一段下押しするようであればとりあえず一旦はこう着状態に入ったと判断することになるでしょうか。
いずれにせよ週末の米物価指数待ち、かつ休暇による参加者減少で方向感は出にくい状況ですが、市場の薄さは突発的な動きの引き金ともなりかねず、一定の警戒は必要です。
今晩、海外市場で目立ったイベントは無く、南アフリカのズマ大統領不信任投票のみが突出している状況です。序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。
オーダー/ポジション状況
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