FOMC政策不変、B/S縮小は「比較的早期」(7/27朝)

注目されたFOMCでは予想通り政策金利は不変、声明文も概ねこれまでのイエレン議長の講演等での発言等の路線に沿った内容で大きなサプライズはありませんでした。

FOMC政策不変、B/S縮小は「比較的早期」(7/27朝)

FOMC政策不変、B/S縮小は「比較的早期」

注目されたFOMCでは予想通り政策金利は不変、声明文も概ねこれまでのイエレン議長の講演等での発言等の路線に沿った内容で大きなサプライズはありませんでした。
焦点となっていたバランスシートの正常化の時期については前回の「年内」が「比較的早期」の表現に置き換わっており、これを市場は9月バランスシート縮小実施と受け止めたようです。インフレについては従来の動向を注意深く監視するとの表現を踏襲、経済の見通しについてもFF金利の緩やかな上昇を正当化するとの表現のままでした。

ドル円は声明文発表後、この日の高値112.20に上昇の後1円以上下落して、安値111.06をつけ、日本時間朝6時現在は111.20レベルでの取引です。
また、ユーロはついに節目の1.1714を突破、2年に及ぶ長期の安値膠着レンジを上抜けました。

FOMCの声明文の解釈は見方の分かれるところですが、現状認識の文言の中の前年同月比のインフレについて前回まで2%をやや下回るとしていた「やや」(somewhat)の部分が削除されたことなどを材料に、結局インフレに対する懸念は強まっているとの見方が大勢を占めドルの下落、債券利回りの下落につながったものと思われます。
ただ、ドル円も債券利回りも今のところ昨日来の上昇分の一部を失ったにすぎず、総じて無難にFOMCをこなしたと見ることができます。

イベントを終了し、焦点はトランプ大統領の政権運営とロシアゲート疑惑、来週の雇用統計に目が向かいそうです。今朝方米上院はオバマケア撤廃法案を否決したと伝えられており、また、米下院ではロシア制裁法案が可決されるなど、米政治は経済にはかならずしもプラスとならない形で流動化しており、ドルにとっては悪材料です。

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