ドル円横ばい ダウ150ドル超安
ユーロの上昇と米株下落
昨晩の海外市場ではドル円は横ばい推移、米株は下落、債券利回りは上昇、原油先も上昇とややバラバラな印象の展開となりました。
昨晩発表された米国ADP雇用統計は事前予想+18.8万人を下回る15.8万人の増加となり失望感から米株が下落、その後の米PMI、ISM非製造業指数の堅調も打ち消してNYダウ終値は前日比158.13ドル安い21,320.04ドルで終了しています。
また、昨晩は欧州中央銀行の6月の議事要旨が公開されましたが、ユーロ圏の経済先行きに対するリスクの後退と出口戦略検討がなされており、ドイツ債をはじめとする欧州債の利回りが上昇。これを受けて米債の利回りも10年物で一時2.39%まで上昇したことや、北朝鮮をめぐる地政学リスクの不透明感も米株価にマイナスとなりました。
一方、為替市場ではユーロの長期金利の上昇が米長期金利上昇を上回ったことや、ユーロ圏の景気の堅調さとECBのテーパリングが改めて意識されたことから対ユーロを中心にドルは下落。ただ為替市場はユーロ中心の動きとなったためドル円は113円台前半での横ばいに終始しました。
これらの市場の動きとは別に昨晩発表された米原油在庫が減少したことにより原油先物相場は一時46.50ドルを回復しましたが、その後は米国内での生産増を懸念して45ドル台半ばまで反落しています。
昨晩はG20を控え主要国の首脳会談も活発化しましたが、日欧首脳協議で経済連携協定交渉が大枠で合意したと宣言されたことも話題となっています。
東京時間は雇用統計を控え様子見か
本日は米雇用統計とG20という大きなイベントを海外時間に控えておりアジア時間は様子見となる公算が大きそうです。ただ、昨晩は欧米株が軒並み下落していて日経平均先物も19,900円を割り込んでいることから東京時間の株価の動向には注意が必要です。
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