ユーロ日中は方向感なく推移、ECB議事録注視
東京時間のユーロは1.1330-1.1350のレンジ内で方向感なく推移しました。
昨晩は欧州時間に入りユーロが再度安値を切り下げる動きとなりましたが、1.1300を前に1.1313までで下げ止まりその後は反転しています。
いずれにせよ値幅は限られており本格的な下値試しという感じにもなっていません。
その後ユーロは欧州時間に入って急速に値を戻し、18:30現在は1.136台での取引です。
昨日のFOMC議事録に続き今晩は6月8日開催のECB理事会の議事要旨が公開されます。最近はあまり注目を集めるイベントではありませんでしたが、ドラギ総裁が直後には金融緩和姿勢を継続する発言をしながら、先月下旬には「態度を翻し」テーパリングを匂わせる発言をした直後だけに、今回については一体どのような議論が交わされたのかいつもよりは注目を集めそうです。
ユーロは先週末来4営業日続けて上値下値を切り下げる動きとなっており、本日、議事要旨や米指標をこなしたうえで安値を切り上げ、昨日で一旦底値をつけたといえるか否かがとりあえず今晩のポイントでしょうか。
いずれにせよ市場全体の注目点は週末の雇用統計に徐々に集約されつつあるなかで、本日は前哨戦と言えるかどうかいつも悩ましいADP雇用統計や、貿易収支、ISM非製造業指数等米指標も多く公表され米ドルサイドも材料豊富です。
また、異次元に突入した北朝鮮の地政学リスクも、国連では中国、ロシアが積極的な制裁に後ろ向きな態度を示す中で、米国連大使はやむを得なければ軍事行動辞せずと北朝鮮に警告、夕刻トランプ大統領も北朝鮮に極めて強力に立ち向かうとの意向を表明、明日(訂正×本日)から開催されるG20では主要なテーマとなる見込みで火種はくすぶったままです。
序盤の欧州株価指数先物はおおむね弱含んで推移しています。
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