ドル円112円に接近欧州株堅調と原油底打ち(6/27朝)

昨晩の欧米市場でドル円はもみ合いの後上昇、111.78-82の薄い一目均衡表の雲を上抜け、

ドル円112円に接近欧州株堅調と原油底打ち(6/27朝)

ドル円112円に接近欧州株堅調と原油底打ちで

昨晩の欧米市場でドル円はもみ合いの後上昇、111.78-82の薄い一目均衡表の雲を上抜け、日本時間6:00現在111.87と約一カ月ぶりに雲の上で取引されています。
欧州序盤は週末発表されたイタリア政府による中小銀行の救済を好感し欧州株が上昇、まだ、原油先物価格にも底打ち感が出て43ドル台での推移となったことから、リスクオフの後退に円売りが先行、ドル円は111円台後半へ徐々に値を伸ばしました。

しかし、その後発表された米指標は軒並み不冴え。米5月の耐久財受注は前月比-1.1%と予想を大きく下回り、シカゴ連銀全米活動行指数(5月)、ダラス連銀製造業活動指数(6月)もいずれも予想を下回る内容となり、ドル円も一旦は111円台前半に押し戻されました。
その後ドル円は徐々に値を戻し一時111.95と5月25日以来約一か月ぶりのドル高を示現、アジア時間早朝はそのまま高値圏で推移しています。
一方米株式市場は上げ下げが交錯、NYダウは結局前週末比14.79ドル高い21,409.55ドルとほぼ横ばいで終了しています。

昨晩のドル円の上昇は欧州域のリスク後退と原油先物価格の下げ止まりへの安心感からの円売りと、本日海外時間に予定されているイエレンFRB議長をはじめとする複数のFRB関係者の講演でのタカ派発言への警戒感が要因と考えられます。ドルは対ユーロでは7:30現在1.1180レベルで取引されており、前日比では小動きでした。

本日の東京市場ではドル円が本日111.82にある一目均衡表の雲の上限の水準を維持できるかに注目です。
先ほど発表されたニュージーランドの5月の貿易収支は1.03億ドルの黒字と予想の黒字額を大幅に下回る結果となり、ニュージーランドドルはやや売られています。

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