ドル軟調、経済指標不冴え、米政局不安、原油安で
昨晩の海外市場では経済指標の不冴え、米政局不安、原油安と悪材料が重なりドルは軟調に推移、ドル円は一時110.49の安値をつけユーロは1.12台半ばを回復しています。
昨晩発表された米シカゴ購買部協会景況指数は、当初、事前予想57、前回数値58.3を大幅に下回る55.2に低下と発表されましたが、一時間半後に59.4に訂正、この間ドルは大きく売り込まれましたが、訂正前に発表された中古住宅販売件数も予想を大きく下回る結果だったこともあり訂正後の戻りは限定的でした。
未明に発表された米地区連銀景況報告(ベージュブック)では全般的に経済は緩やかに拡大を続けているとの見解が示された一方で、個人消費と一部の地域での景気拡大ペースの鈍化が指摘されています。
昨晩はまた、コミー前FBI長官が来週にも上院でトランプ大統領の調査終了への圧力について証言する見込みとの報道があり、米政局の不透明感もドルの頭を重くしています。
一方、原油価格も昨晩はOPECに加盟していないリビアの原油産出量が3年ぶりの高水準に達しているとの報道より下落、WTI先物は一時48ドルを割り込みました。
株価も冴えずNYダウの終値は前日比20.82ドル安い21,008.65ドルでした。
朝7時現在のドル円は110.80前後での取引。昨晩悪材料が重なった割には底堅いイメージです。引き続きドル円は日足一目均衡表の雲の中での推移、週末に雇用統計も控えて大きくは動きにくい状況が続くものと思われます。
この後8:50に本邦1Qの設備投資、対外証券投資の発表があります。
オーダー/ポジション状況
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