ドル円上昇、原油反発(2017年5月11日早朝)

昨晩の海外市場でドル円は材料難の中じりじりと値を戻し、114円台前半を回復しています。

ドル円上昇、原油反発(2017年5月11日早朝)

ドル円上昇、原油反発

昨晩の海外市場でドル円は材料難の中じりじりと値を戻し、114円台前半を回復しています。
FBIのコミー長官の解任理由については昨晩も納得のいく説明がなく、トランプ政権に対する不信感は強まっています。
NYダウは政治の先行き不透明感から小幅続落、32.67ドル安い20,943.11ドルで終了しています。
トランプ大統領はFBI長官の解任理由について「いい仕事をしていなかったからだ」と述べています。コミー長官は昨年来選挙前後にメール問題の捜査方針を突然発表するなど、必要のない政治的とも取れる行動を繰り返しており、結果としてクリントン候補が落選したと見る向きもあります。以前から民主共和両党から不信感を抱かれていて解任は当然とする声も上がっていますが、以前は同氏の仕事ぶりを褒めたトランプ大統領がこのタイミングで手のひらを返した理由を同氏がロシアとトラアンプ政権との関係の捜査への追加予算を申請したことにあるとの見方が出ています。

この話が昨晩株式市場の重石となったことは明らかですが、為替市場は織り込み切れないままドル円は114円台を回復。昨晩は米原油在庫の減少から供給過剰不安が和らいだ原油先物価格も47ドルを回復、金融市場にリスクオンの流れは継続しているものの、全般的に決め手となる材料に欠け方向感を探る動きとなりました。

朝方発表されたニュージーランドの政策金利は1.75%に据え置き、ニュージーランド中銀のウィーラー総裁はインフレ加速の兆候は見られず、予見しうる将来政策金利は不変などと述べたため、ニュージーランドドルは急落。約一年ぶりの安値となる対ドル0.682台での取引となっています。

本日8:50からは本邦3月の貿易収支の発表があります。

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