ドル円続伸、一時114円台
昨晩の海外市場では仏大統領選終了による政治リスクの後退にともなうリスクオンの動きと金利先高観からの米長期金利上昇が続き、ドルがほぼ全面高となりました。ドル円は一時3月15日以来約二か月ぶりの高値となる114.33まで上昇、その後北朝鮮が6回目の核実験を実施すると駐英北朝鮮大使が述べたとの報道で一旦114円割れの水準へ反落、アジア時間早朝は114円近辺での取引です。
ドルはユーロに対しても強含み昨晩ユーロドルは1.09を割り込んだままで推移、朝方は1.086-088レベルでの取引ユーロ円は124円近辺で横ばいです。
一方、NYダウは米金利の上昇と北朝鮮リスクに3営業日ぶりに下落、終値は36.50ドル安の20975.78ドルでした。
昨晩米国のロス商務長官は3%の成長目標は今年達成可能ではなく、トランプ政権の各政策が実行に移されれば来年達成できる可能性があると発言、また貿易赤字を削減する主な手段は通商上の処置であり、また、ドルが強すぎるわけではなく他の通貨が弱すぎるとも述べています。
昨日行われた韓国の大統領選では事前予想通り左派「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏が勝利しました。同氏は北朝鮮との融和の姿勢で知られ、かつ日本に対して日韓合意見直しを主張しており、今後の北朝鮮情勢に対応する日米韓の協調姿勢に与える影響が懸念されます。
為替市場はイベントを終了し、リスクオンの動きが強まると同時に米金利の先高感を背景とした金利相場の様相が強まっています。ドル円はテクニカル面でも日足の一目均衡表の雲を突き抜け、113.40にあったテクニカルポイントも抜け、強気の形。
レジスタンスは昨年12月の高値118.66からの下落の61.8%戻し114.64、今年3月15日のFOMC後のドル円急落前の高値114.88、3月10日の今年の高値115.51等、一方サポートは昨日超えた3月高値からの下落の76.4%戻し113.77、12月高値からの半値戻し113.40、現在113.25近辺にある5日移動平均等です。
また、円安で、日経平均先物は海外時間で一時2万円をつけており、本日の東京時間での株価の動向が注目されます。
本日この後8:50から日銀が4月26、27日に行われた政策決定会合での「主な意見」を公表、この回で公表された展望レポートをめぐる景気見通しの議論の内容に注目が集まります。
また、14:00には3月の景気動向指数が発表されます。
尚、先ほどトランプ大統領が米大統領選のロシアへの関与の捜査の指揮をとっていたFBIのコミー長官を解任したと伝えられドル円は113.75レベルに反落しています。
オーダー/ポジション状況
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