<<東京市場の動き>>
27日の東京市場は、おおむね揉み合い。ややドル高方向にバイアスかかるも、形成レンジは終日を通して40ポイントほどで、強い方向性はうかがえなかった。
前日のNY市場終盤の流れを継ぎ、111.05円前後とドルのこの日の安値圏で寄り付いた。しかし、仲値決定(午前10時)前後にかけては、調整的なドル買い戻しなどからじり高に推移。欧米時間のドル売り要因となっていた米金利低下が一服したことや、月末をにらんだ仲値需給要因などがドルの買い材料になっていたという。
一時111.40円レベルのドル高値を記録するも続かず、上げ渋ると、その後は111円台前半での揉み合いとなった。16時時点では111.35-40円で推移し、欧米時間を迎えている。
なお、材料的には、日銀会合で「金融政策は現状維持」決定となったが影響は限定的。また、そののち、日銀総裁会見で黒田氏が「出口戦略を具体的に議論するのはかえって混乱」などと述べたことで若干円売りとなるも、やはり影響は限られたものに留まっている。
一方、それとは別に、米ホワイトハウスが、「トランプ米大統領は北米自由貿易協定(NAFTA)を現時点で終結させないことで合意した」と発表、これを受けてカナダドルやメキシコペソが動意づくも、ドル/円の反応は薄かった。
<<欧米市場の見通し >>
地政学リスクの後退などによりリスク回避の円買いムードが萎んだ感は否めないが、上値も重く、結局昨日そして本日も112円の壁には届かなかった。まだ不確定要素は残るものの、かつて推移していた110-112円のボックス圏に回帰したとみられ、本日の欧米時間は基本的にそのなかでの一進一退が続く公算が大きいだろう。
テクニカルに見た場合、昨日のドル高値に近い111.80-85円は、3月高値115.51円を起点とした下げ幅の半値(50.0%)戻しにあたるなかなか強いレジスタンス。抜けても112.20円は3月31日に記録した前回のドル高値という強いフシにあたる。ドルの上値が引き続き重い状況であることは間違いない。
それに対し、ドル安方向のサポートは切り上がっていることは確かであり、まずは昨NY安値の110.87円、そして110円半ばなどがサポートに。
一方、材料的には、3月の耐久財受注など幾つかの米経済指標が発表されるものの、よほどの数字にならない限り影響は限定的か。
と言うより、本日の欧米時間はECBによる政策金利発表ならびにドラギ総裁の会見が、最大の注目材料として認識されている。したがって、相場の「主役」もユーロ絡みとみられており、ドルや円は基本脇役で動きにくいか。ただ、そうはいっても、週初のフランス大統領選を受けた値動きのように、ユーロ/ドルなどが大きく動けばドル/円もそれに連れて動意づく可能性はある。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、110.70-111.90円。ドル高・円安方向については、前述したように昨日のドル高値も近い3月高値115.51円を起点とした下げ幅の半値戻しにあたる111.80-85円の攻防にまずは注目。抜ければ名実ともに112円台回復がターゲットとなる。
対するドル安・円高方向は、昨日NY安値の110.87円、110円半ばなどがドルのサポートに。それらを割り込むようだと110円割れもみえてくるが、そこまで到達する可能性は極めて低いと考えている(了)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2017.04.27
二つのリスク解消で揺れ返し急落前の水準に(4/27)
ドル円が4月17日に108円割れを試すところまで下落したのは、4月11日夜の米トランプ大統領による朝鮮半島有事リスクを助長するツイートからであった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。