原油先物価格の急落でNY株下落
海外市場では米国株が下落しました。昨晩は予想外の米原油在庫の積み上がりに原油先物価格が52ドル台半ばから50ドル台前半まで急落したことから関連銘柄を中心に売りが広がり、NYダウは118.79ドル下落して、20,404.49ドルで終了しています。
一方でドル円は欧州時間では米長期金利の反発に上昇し109円台前半で取引されていましたが、原油安、米株安に反落、再び108円台後半での取引となっています。
なお、一昨日の総選挙の発表で急騰したポンドは行き過ぎ感が出て小幅反落、この動きにユーロも一時1.07に接近するところまで戻しています。
今朝方発表された米地区連銀経済報告では2月後半以降の米経済について景気の緩やかな拡大を確認、労働市場の引き締まりと賃金の上昇が続いている半面、物価の上昇は総じて緩やかで、向こう数カ月にわたり、穏やかないしまずまずの物価上昇の持続が予想されています。全般的には強い雇用と最近の物価上昇と個人消費の相対的な弱さを反映する内容となりました。
また、FRBのフィッシャー副議長は講演で海外の情勢につき楽観的な見解を示し、中国の経済見通しについても底堅く、米国が金融緩和を緩やかに解除することにより米景気の拡大を継続するとの見通しを最大限にすると同時に海外への悪影響を和らげることができるとの見方を示しています。
ドル円は連日200日移動平均線近辺(現在108.90近辺)での取引が続いています。
昨日は先週の北朝鮮の緊張状態の一つの焦点でもあった米空母カールビンソンが先週北朝鮮ではなくインド洋に向かっていたことがあきらかとなり、「幻の空母」による先週の北朝鮮攻撃があり得ないものだったことが判明。トランプ大統領もこの事実を知らなかったとされ、米国の北朝鮮への対決姿勢の信ぴょう性と地政学リスクの判断にやや混乱が生じています。とはいえ、現在は同艦は朝鮮半島に向かっているとされており、地政学リスクの存在は、引き続きドル円や株の上値の重石となりそうです。
本日はこの後8:50に3月の本邦貿易統計が発表されます。
オーダー/ポジション状況
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