短期的には方向性喪失、レンジ続く可能性も(3/30)

30日の東京市場は、やや狭いレンジのなかで「行って来い」。

短期的には方向性喪失、レンジ続く可能性も(3/30)

<<東京市場の動き>>

30日の東京市場は、やや狭いレンジのなかで「行って来い」。早朝の111円レベルを日中安値に一時111.40円台まで上昇するも買いは続かず。流れが反転すると、欧米時間に向けて再び111円前後まで値を崩している。

111円レベルで寄り付いたあと、ドルは堅調推移。新規材料は乏しく、全般的には動きにくい雰囲気のなか、3月期末も近い月末ゴトー日(5・10日)で仲値不足観測も聞かれたほか、前日比66円安で安寄りした日経平均株価が一時プラス圏に転じたことが好感され、ドル買い・円売り要因となっていた。
午前10時の仲値決定前後に111.43円までドルは上昇したものの上値は重く、その後はじり安。とくに日経平均株価が後場に入り、一転して下げ幅を拡大させたことなどを材料に、為替市場でも利益確定売りが強まると、それまでの上げ幅をすべて吐き出す格好に。結局、16時時点では寄り付きとほぼ同水準111.05-10円レベルで推移、欧米時間を迎えている。

<<欧米市場の見通し >>

やや長めのスパンで見た場合、ドル/円の大きなトレンドは、引き続きドル安・円高にバイアスがかかりそう。しかし、短期的には方向性を喪失している感を否めず、次の動意待ちか。本邦勢は3月期末、海外勢も四半期末ということで、積極的には動きにくいこともあり、基本的には本日も111円台前半を中心としたボックス相場が続く可能性が高いのかもしれない。

テクニカルには、過去1週間ほどを見た場合、110.10-111.60円といった1.5円ほどのボックス圏を形成していることがうかがえる。110円割れが取り敢えず失敗に終わった感があり、底堅いイメージも聞かれるが、反面でドルの上値も重いとの見方が有力だ。
しかし、過去1週間ほどのレンジ上限でもある111円半ばは、一目均衡表の転換線も位置するなど強い抵抗であると予想されるが故に、しっかり超えるようだと112円台回復の公算が高まっても不思議はない。

一方、材料的には本日も、これまで同様発表される米経済指標そして、米通貨当局者による講演などに要注意だが、よほどのことがない限り、レンジを抜けていく展開は見込みにくいだろう。
ただ、ドル/円単体ではなく、ユーロやポンド絡みの通貨ペアの動きは予断を許さないだけに、それらに連れる格好で荒っぽい価格変動をたどる展開には一応の注意を払いたい。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、110.50-111.80円。ドル高・円安方向については、前述したように一目の転換線などが位置する110円半ばの攻防にまずは注目で、しっかり抜ければ112円台回復を目指す。
対するドル安・円安方向は、昨日安値の110.70-75円が最初のサポート。基本的にドルは底堅いイメージなのだが、前記サポートを割り込むようだと、再び心理サポートの110円に接近する展開も否定できない。(了)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る