先週の回顧
先週のドル/円相場は、一転してドル安・円高の展開。週の初めにはドル高値、115円台を一時記録する局面も観測されたが買いは続かず、週末には112円半ばまで値を下げ、そのまま1週間の安値圏で越週している。
週初114.70円前後で取引を開始したあと、しばらくは高値圏での揉み合い。115円レベルが頭を重く抜け切れなかったが、翌14日には115.20円レベルまでを上げた。週央15日に予定されていたFOMCにおける利上げ期待を先取りした格好で、米金利の上昇もドル買いに寄与していことは間違いない。
しかし、15日のFOMCで実際に利上げが実施されると、「材料出尽くし」のドル売り・円買いが一転して優勢となり急落。途中、ストップロスを巻き込むと114円台から113円台へと、短時間のあいだに1円を超す下げ幅を記録している。
その後は、オランダ総選挙や日銀による政策金利の発表、トランプ米大統領が予算概要を議会提出、森友学園をめぐる安倍首相の政治疑惑問題など−−をめぐり相場は乱高下するも決め手にはならず。しかし、17-18日に実施されるG20財務相・中銀総裁会議、それと絡めた日米など2国間による各国財務相の会談についての警戒感がくすぶるなか、週末17日に発表された米経済指標が悪化、さらに米金利も低下も加わり、再びドル売り・円買いが強まると一気に112円台半ばへ。そこからは、やや持ち直すも上値は重く、112.70円レベルで週末NYの取引を終えている。
今週の見通し
今週は、先週の流れを継いで基本的なリスクは下向きだと思われる。ただ、テクニカルにはサポートレベルで下げ止まった感もあり、やや悩ましいところだ。下げ止まるようだと、これまでのように、112-115円といったレンジ相場を続ける公算が大きい。
2月末からの2週間でおよそ4円近いドル高・円安が進行したものの、その多くを先週吐き出してしまった。
いわゆる「行って来い」に近い値動きであり、1週間で2.5円もの下げ、直近高値からみると3円近い下げ幅だ。これをフィボナッチの観点からみると、2月安値111.59円を起点とした上げ幅の76.4%押し(112.60円)レベルまで値を下げたことになる。テクニカルには、そろそろ下げ止まっても不思議はないが、前述したサポートレベルをしっかり割り込むようだと全戻し(100%戻し)、つまり2月安値の111.60円が名実ともに視界内に捉えられよう。
オーダー/ポジション状況
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