米金利の動きなど要注意だが、基本レンジか(3/14)

14日の東京市場は、レンジ相場。

米金利の動きなど要注意だが、基本レンジか(3/14)

東京市場の動き

14日の東京市場は、レンジ相場。終日を通した値幅は30ポイントほどに留まったものの、終盤にかけてはややドル買いが目立ったまま、欧州時間を迎えている。

東京市場は114.85円レベルで寄り付いたものの、値幅そのものは114.75-115.05円といった狭いレンジ内での一進一退に終始。東芝の決算発表再延期や麻生財務相から週末に実施されるG20に関して、「国際課税、金融規制など議論する」とのコメントが聞かれたことなど幾つかの材料も聞かれたが、反応は総じて鈍い。市場への影響は限定的だった。
ただ、終盤にかけてポンドが対ドル中心に値を下げた(ポンド安・ドル高)ことに連れドル/円が上昇、米金利の上昇も加わり、それまで抜けられなかった115円を超えると、16時時点ではこの日の最高値圏である115.05円レベルでの推移となっている。

欧米市場の見通し

このあとの欧米時間は、明日以降の注目材料をにらみ、やや動きにくい雰囲気。東京時間の終盤に上昇した米金利や株価などの動きには要注意だが、それでもレンジを大きく外れるような値動きは見込みにくいかもしれない。

今週は注目材料が少なくなく、なかでも「FOMC」が予定されている15日には、別途「オランダ総選挙」「米債務上限法案期限切れ」など幾つも重要材料が集中していることで、「3・15ショックに注意」と称し、警戒を喚起する声も聞かれている。
本日は、その前日ということで積極的な売買が手控えられそうであるうえ、本日の注目要因と目されたトランプ米大統領とメルケル独首相による「米独首脳会談」が、悪天候の影響を受け17日に延期されたことも、市場筋の動意を乏しくさせる一因となりそうだ。

一方、テクニカルに見た場合、現状はなかなか悩ましい局面にある。
と言うのも、一目均衡表の先行帯の雲の上限が位置する115円レベルは攻防の分岐点とされるが、本稿執筆時わずかではあるものの同レベルを上回って推移しているからだ。NYクローズで115円レベルを維持し、しっかりと底堅めできれば基調はドルの強気に転換、先日記録したドル高値115.50円トライするだけでなく、超えていく可能性も否定できないだろう。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、114.50-115.50円。ドル高・円安方向については、先週末高値の115.50円が抵抗として意識されそう。抜けると、昨年12月高値118.66円を起点とした下げ幅のフィボナッチ61.8%戻しに当たる115.95-00円がターゲットに。
対するドル安・円安方向は、前述したように東京時間の終盤に超えてきた一目均衡表の雲の上限にあたる115.00円レベルの攻防にまず注視。ただ、下回っても114.60-65円に移動平均の75日線が位置するなど、下方向のサポートは多い。114円台では下げ止まるイメージだ。(了)

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