東京市場の動き
週明け6日の東京市場は、40ポイントほどと狭いレンジ内での一進一退。ただ、そのなかでもドルはやや小安く、一時113.60円台まで軟落し、欧米時間を迎えている。
先週末のイエレンFRB議長発言を受けた動きか、比較的早い時間帯に114.10円台の日中ドル高値を記録するが、以降は弱含み。大きな影響はなかったものの、それでも「北朝鮮が飛翔体を発射した」とのニュースを受け、リスク回避にともなうドル売り・円買いの動きも散発的に観測されていた。
その後は、基本的に113円後半、30ポイント未満の膠着相場となったが、米金利が低下したことや日経平均株価が一時100円を超す下げ幅を記録したことなどが嫌気され、相場全体の流れとしてはドルが冴えない。113.60円台へと緩んだのち小戻し、16時時点では113.70円レベルと終日を通したドル安値圏での推移となっている。
欧米市場の見通し
このあとの欧米時間は、東京時間よりさすがに値動きがありそうだが、それでも基本的にはレンジ内での揉み合いが予想されている。
ここ最近発表される米経済指標は良好な内容が多く、そうした意味では本日発表される1月の製造業受注指数や同耐久財受注も好数字が期待されよう。また、先週は1週間を通して地区連銀総裁やFRB総裁など米通貨当局者の早期利上げを容認する発言がドル買いを後押ししたが、本日もカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の講演が予定されており、こちらもドル買い要因として一応要注意。
ただ、先週の一連の発言で、さすがに3月利上げについてはかなりの部分が織り込まれてきた感を否めない。そうした意味では、先のミネアポリス連銀総裁などから多少強気のコメントが聞かれても、これまでのようなドル買い反応は限定的であるのかもしれないし、発表される米経済指標を含めて、どちらかというとネガティブな材料に反応する危険性があることは留意しておきたい。
なお、本日予定されているミネアポリス連銀総裁の発言は、いわゆる「ブラックアウト・ルール」に基づき、来週予定されているFOMC前、最後の関係者コメントとなる。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、113.20-114.30円。やや長い目で見た場合のリスクはドル高・円安方向にバイアスがかかるものの、短期的には上値も重いか。先週いいところまで迫ったが、115円トライは仕切り直しとなった感がある。
対するドル安・円安方向も、113円台前半から半ばにかけて、一目均衡表の先行帯の雲の下限をはじめ、複数のチャートにおけるサポートラインが集中しているだけに、大崩れは見込みにくいだろう。(了)
オーダー/ポジション状況
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