遂に出ましたトランプ米大統領の通貨安批判(2月1日)

トランプ米大統領は昨日、中国は人民元の、日本は日本円の、ドイツはユーロの、各通貨安誘導をしていると批判。 結果、米国が馬鹿を見ていると非難しました。

遂に出ましたトランプ米大統領の通貨安批判(2月1日)

ドル円:2月1日のファンダメンタル分析

テーマ: 遂に出ましたトランプ米大統領の、通貨安批判。

トランプ米大統領は昨日、中国は人民元の、日本は日本円の、ドイツはユーロの、各通貨安誘導をしていると批判。
結果、米国が馬鹿を見ていると非難しました。

市場では、トランプ米大統領が20日に正式に米大統領に就任後、いつになったらドル相場への言及をするのかと
ずっと待っていました。トランプ米大統領のやっとの発言で、ドル円は一時112.07まで下落、ユーロドルは一時1.0801まで上昇しました。

そうは言うものの実は、トランプ米大統領のドル相場に関しての方向性は矛盾しているので、この発言だけを背景にただドルを売る訳にはいきません。ドル円で単純に円高・ドル安を期待していいのかと言えば、NOなのです。

勿論、米国内の製造業、米国の輸出業者を強くするために、上記の昨日のトランプ米大統領の発言の通り「ドル安」志向なのですが、ムニューチン次期米財務長官等は、米国の国益を考えた場合には「ドル高」であるべきだとの認識を持っています。しかもトランプ米大統領がかねてより掲げている、減税とインフラ投資が実行されれば、需給からドル相場は自然と「ドル高」なってゆくと想定されます。
トランプ米大統領は年初より米国内における労働就業者数を増やそうと、米国の各産業の首脳等を説得してきていまます。その通りとなれば米国経済は4〜5%成長となり、当然米国株は上昇、米国金利も上昇する訳で、現在の2.5%が3.0%へ上昇すれば、ドル円は120円超えと想定されるからです。

2月10日には日米首脳会談が予定されていますが、その席上でも安倍首相に対して、円安批判を繰り返すのか、注目です。トランプ米大統領は今、中国を為替操作国に認定しようとしていますが、今回その中国と一緒に日本を批判した事で、日本に対しても中国と一緒に為替操作国の認定をしようとしている流れなのかも知れません。

ドル円:2月1日のテクニカル分析

ポイント:下値模索するも112.50水準で下げ渋り。

昨日の高値は113.96で114台を回復できませんでした。出来ないどころか、トランプ米大統領の通貨安発言から一時112.07まで下押ししました。ですが、予てより下値目途として意識されていた112.50水準の買いは引かず113.33まで上戻され、その後も112.80台で推移しての引けでした。

昨日は東京時間からリスクオフの色彩が強く、日経平均は1,7%以上の下げと前日比327円安、欧米株式も総じて安く、NYダウは前日比150ドル超安です。連発されるトランプ米大統領の大統領令による懸念からのリスクオフ相場の流れから、今日も円買い優勢と判断します。

テクニカルにも、日足の一目均衡表・転換線の114.08を割り込んできたため、足元は下向きです。
ですので本日はこの転換線を抵抗と考え、同線を背後に戻り売り優先、もし上抜けてくる場合には買戻しで行きたいと思います。

上値方向を目指すには
1. 先ずは115台の回復が必要です。
2. そして27日高値の115.37を超えてくれば、一段の高値更新の可能性が見えてきます。
3. その場合の上値目途は、横ばい推移で115.57に位置する日足の一目均衡表・基準線です。
同線を下回っている限りは、安値模索の動きの中にあると判断します。

下値目途は、
1.112.50水準をしっかり下抜けて来るかが重要なポイントです。
2.そして112.00、ここは昨年11月の101.20から118.60までの上昇の38.2%下押しに当たる水準です。
3.同線を下抜けた場合、予想される最大限の下値押しは109.94です。ここは50%下押しの水準です。

ただ、先週も述べた通り、今年は年間で見るとレンジとなり、年初来安値の112.52と、年初来高値の118.60を意識して、112〜118、もしくはやや広げての110〜120と想定します。

今日のレンジは、112.00~113.50と見ます。

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