ドル円急落、トランプ為替発言で
ドル円はトランプ大統領が医薬品メーカーとの会合の場で中国と日本が「意図的に市場で為替操作をして、米国は損害を受けてきた」などと発言したと伝えられたことから急落、発言前の113円台後半から一時112.08と昨年11月来の安値まで下落しています。
その後は持ち直し112円台後半での取引となっています。
それ以前にはトランプ氏の側近であるナバロ米国家通商会議委員長がドイツはユーロの「大幅な過少評価」を利用しているなどとも発言しており、トランプ政権のドル高修正の姿勢が明確になりつつあります。
一方NYダウはトランプ大統領の政策運営への懸念や朝方の不冴えな企業決算への失望感から続落、107.04ドル下落して19,864.09ドルで終了しています。
朝方発表となったニュージーランドの昨年第4四半期の失業率が事前予想4.8%に対し5.2%と予想外に上昇、ニュージーランドドルは対ドルで0.7340レベルから0.7305に急落しています。
難民移民制限の大統領令をめぐる混乱が収束しない状況で、ドル高修正発言が加わり、為替市場は大きく影響を受けています。
いまのところトランプ大統領に何らかの軌道修正の兆候は見られないことから、しばらくはリスクを取りにくい状況が続きそうです。
日本時間明朝には現在開催されているFOMCの声明が出てきますが、今回は政策金利は据え置き予想、いずれにせよこの状況下では見通しが立てられず動きようもないでしょう。
オーダー/ポジション状況
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