ドル円:1月19日のファンダメンタル分析
テーマ:トランプ次期米大統領のドル高牽制発言は、あくまで中国が対象。
17日のNY終盤に、やっとトレンプ次期米大統領のドル高牽制発言が出ましたが
ドル円で言えば114台から112.58までしか下押しせず、意外な事に、ドル相場は動きませんでした。
これは、この発言の矛先は中国であって、
あくまで、ドル高・人民元安に対して、ドルが強すぎる、との懸念を述べたものでしたから
ドル円の動きは限定的でした。
その後先程、18日のNY終盤、今度はイエレン議長の講演の内容が伝わってきました。
1. 米経済は完全雇用に近い
2. 米インフレ率は目標の2%に近付いている
3. 昨年12月の時点で、2019年まで、年2〜3回の利上げが適当である
というもので、今まで穏当な発言の多かったイエレン議長からすると、結構はっきりと数字を述べたものと思います。
この発言を市場は好感して、113.50前後から114.60までドルは買い戻されています。
ただイエレン議長は、ドル高は引き続き輸出の足かせになるとの従来の発言も繰り返しているので、一方的な買戻しにもなっていません。
因みに、明日の米大統領主任式に於いて、トランプ次期米大統領は就任後すぐに、4〜5分野に関して、いくつかの大統領令を出すと報道されています。 今後のトランプ政権の、優先事項、重要政策が発表されるという事で、就任式での就任演説の内容に要注意で、日本時間21日土曜日の午前2時からには注目です。
ドル円:1月19日のテクニカル分析
ポイント:ダブル・トップのターゲットは達成と判断。
昨年12月15日の高値118.67と、今月3日高値の118.60とで作ったダブル・トップ
昨日の112.58までの下押しで、当初のターゲット113.40は既にクリアーされ、2番目のターゲット112.00に向けて接近するも達せずでしたが、今回の調整は終了と判断します。
18日のNY終盤のイエレン議長の講演の内容から市場は114.60まで上戻しており、今足元は次の動きに備えての中立的な水準に戻ってきていて、このまま横ばい推移のままで。今晩のイベント待ちと想定されます。
上値目途は116.04を回復するまでは、高値更新への動きが再開とは言えません。
今日のレンジは、114.00~115.00と見ます。
オーダー/ポジション状況
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